「重ね煮」の可能性と課題

オ〜、野外塾では考えられない(笑)空間。
バレーボールが始まるのではありません。
これから火にかける野菜へエールを送っているところ。
これ、好きなんです。
昨日は、自由が丘で実施された、なかばプライベートな「重ね煮」のセミナーにお手伝いにいきました。
調理器具はほとんど野外塾から持っていったので、材料とあわせてダンボール2個と大型のタッパーを背負子にくくりつけていきました。
「自由が丘に歩荷(ボッカ)現れる!」ってな感じの奇異なようすだったと思います(苦笑)。

地球野外塾でも、過去に重ね煮を取り入れた活動をして、ご参加者に楽しんでいただいたことがあります。
(そのときのようすは → こちら
そのときは晴天の野外で行いましたが、今回はおしゃれなサロン風の室内で実施されました。

ところで「重ね煮」ということばにはじめて接した方へ、カンタンに説明します。

重ね煮は、いろんな種類の野菜を切って、鍋の中にその種類ごとにレイヤーという感じで重ねていきます。
鍋にしっかりとフタをしたら、あとは弱火で40分くらい待ちます。
そのあいだに野菜自身からしみ出た水分だけで、野菜が蒸し上がるという、一種の無水料理です。

できた野菜の蒸し煮は、もちろんそのままなにか調味料といっしょに食べてもいいですし、カレーやみそ汁の具にしたり、きんぴらのように炒めたり、自由に料理の素材として利用できます。

こ〜んな感じですが、カンタンないくつかの「お約束」もあります。
じょうずに説明するだけのじゅうぶんな知識がないので、ここでは省きますね。

あくまでもいまの自分の経験と知識で
野外塾が重ね煮に可能性を感じるのは
・調理がいたってシンプルであること
・できた野菜の蒸し煮がいろいろな料理の材料として使い回しできること
・健康的で理にかなった料理であること
です。

今後、ほんとうかどうか検証してみたいと思うのは
・鍋に重ねていく野菜の順序が決まっていること
→日常生活で縁が薄い陰陽思想に基づいている。
・入れるのが不適当といわれる素材があること
→他国の料理では平気で使われている素材である。
についての真偽です。

こうしたことへの検証が自分でできたら、正統派重ね煮のメソッドに敬意を払いながらも、野外塾風(手抜き風)重ね煮ができるかもしれません。

重ね煮も、いまや一部の方々のあいだではたいへん便利な方法として浸透してきました。

自分としては、それをさらに噛み砕いて、みなさんの日常の食生活に即役立つテクニックとしてご提案できればいいな、と思っています。