奥多摩ナイトハイク、下見してきました。

歩き始めは養沢川の清流に沿った集落から。
とても東京とは思えない静かな山里です。
植林のなかの道を標高差で450mくらい上がります。
ひと汗かけます。
こういう夕方を最近経験されましたか?
秋晴れに恵まれて来週に予定されている奥多摩ナイトハイクの最終下見にいってきました。

やっぱり下見はしておくべきものですね。

途中の丸太橋の状態や、路肩の状態も確認することができました。
なにせ、夕暮れから歩くので、事前のリスクチェックはたいせつです。

なによりも、林道が一部変わっていて、林道から登山道への分岐のようすが数年前と変わっていることを確認できたのはよかった。

二万五千分の一地図上に歩いた軌跡が表示されるGPSをもっていったので、それをみながら歩いてみると、はじめのうちは二万五千分の一地図上に記されている登山道表記から逸れていたのですが、そのうち、地図上の登山道の表記にきちんと合って歩いていることが確認できました。

じつは、GPSを下見に使ったのはこれがはじめてです。
おもしろいものですね。

自分はつねに地図を手放さずに歩くのですが、歩いていて二万五千分の一地図上の登山道表記から推測する現在地が、どうも周囲の景色から推してピンとこない。
尾根の中央に乗っかって表記されている登山道なのに、実際には自分が歩いている道よりも右手がせりあがっているので、尾根の中央は現在地の右手にあるだろうことが推測される。

GPS上で軌跡を確認すると、歩いているところが実際に尾根の中心から逸れていて、地図上の登山道の表記は現在地の右側になっているので、登山道の表記自体が微妙に間違っていることがわかったのです。
GPSがなければ、頭のなかでハテナマークを浮かべながらも、しっかりした道を歩いていることに安心して「ま、いいや」とそのままにしておきますが、GPSがあるとリアルにそうした違いを確認できます。
こうした擦り合わせは、GPSがないときにも地図勘を養うことに役立ちそうです。

みなさんも、ちょっと覚えておいてほしいのですが、国土地理院発行の二万五千分の一地図は、等高線表記つまり縦方向の情報はかなり正確ですが、道の表記つまり横方向の情報は現状に即していないことがしばしば見受けられます。
だから、地図とともに高度計を使うと、GPSがなくても地図だけに比べれば相当に現在地の割り出しが楽になります。
もちろん、高度計は登山口で標高をきちんとあわせておいてくださいね。

おっと、だいぶ横道に逸れてしまいました。
かんたんにまとめると、今回のナイトハイクを体験しておくと、万一夜道を歩くはめになったときでも夜道の歩き方のコツがわかるようになると思います。

夕暮れから夜に移り変わる時間に、気温がどれくらい下がっていくのかも体感できるでしょう。

安全を確保しながらこうした体験をしておけば、きっとみなさんの山歩きの幅を広められると思いますよ♪