2013年2月26日火曜日

静かな東京の夕暮れ。

藁葺き屋根がマンションに変わろうとも本質的に下の版画と変わらない風景。
川瀬巴水「馬込の月」。昭和5年の作。
いまの事務所はこの作品の舞台である大田区馬込からすぐそば。
自分にとっての原風景のひとつが、夕暮れ。
就職するまで練馬区で育ちましたが、この季節の夕暮れは道を歩く人もまばらで静かでした。

日曜日、日没後に恵比寿から目黒まで歩きました。
まだ6時過ぎなのに人気もなく静かでこころが落ち着きました。
冬枯れした木立越しの月に出会うと「ああ、これって懐かしい」と思えます。
21世紀になってもうだいぶ経つのに、東京といえども夕暮れに歩くとそんな感じがしません。
移り変わるものが多いなか、変わらない小景をひととき楽しみました。

2013年2月21日木曜日

GW後半「世界遺産・熊野古道雲取越キャンプ」募集開始!

山中で出会う石仏はいまもなお地元の方々の厚い信仰の対象です。
熊野は私たちの魂のふるさとです。
千年の昔から「再生の地」として人々のこころを支え続けた熊野本宮大社。
その熊野本宮大社を目指して紀伊半島の山中を細々と続く世界文化遺産・熊野古道は、自然と自分との関わりを見つめ直すのに絶好の地です。
熊野古道のなかでもとくに山中の苔や景色が美しく、険しいがゆえに入山するひとが少ない雲取越(くもとりごえ)を、那智大社から熊野本宮大社を目指して昔のひとと同様に歩きとおしましょう。
那智の滝をいちばんはじめに見つけたひとはどんな心境だったのでしょうか。
熊野本宮大社を目指す山旅はここから始まります。 
熊野三山のなかでも神仏習合を色濃く残す那智山青岸渡寺の扁額。
西国三十三観音霊場の第1番でもあり、多くの人たちに親しまれています。
もちろん自分も大好きなお寺のひとつ。
歩いたあと、振り返って眺めてみると…
往事の苔むした石段がいまなお山中に残る不思議を感じます。
熊野川がはるか下に見えるのは熊野入りしてから3日目!
熊野本宮大社までは歩き始めてから30kmの道のり。
ここにたどり着いたみなさんはなにを感じるのでしょうか。
自分自身の心身にふたたび敬意を払いたくなる、そんなキャンプです。
'13  5月2日(木)夜発~6日(月・振替休日)4泊5日(うち1泊はバス内泊)
最少催行人数に達しないため中止しました。(4/24)

行程概略 
5/2(木) 夜行バスで池袋発。
5/3(金・祝) 勝浦温泉着後、大門坂を経て那智大社、那智の滝へ。那智駅そばで泊。
5/4(土・祝) バスで那智山へ。大雲取越(約16km)を経て小口で泊。
5/5(日・祝) 小雲取越(約15km)で請川へ下り、渡瀬温泉で泊。
5/6(振替休日) 熊野本宮大社参拝。新宮におりて速玉大社へ。東京駅で解散。
※悪天、参加者の体調不具合などの不可抗力による行程変更があり得ることをご了承ください。
雲取越の行程。クリックで拡大します。
●このキャンプの特長
  1. 熊野三山(本宮大社、那智大社、速玉大社)のすべてを訪ねます。
  2. 世界遺産・熊野古道のなかでも白眉といわれる大雲取越と小雲取越あわせて約30kmを続けて歩きます。
  3. 宿泊はテント泊または宿泊施設泊のどちらかを選べます。熊野は苦労するほどご利益も多いといわれていますのでがんばりたいひとはテント泊を、ゆっくり眠って安心して歩きたいひとは宿泊施設泊を選ぶことができます。キャンプに慣れていないひとでも安心してご参加いただけます。
  4. 食事は原則的に朝夕自炊、昼は弁当。必要に応じて外食を組み合わせます。
参加費:35,000円(行程中の食費を含む/自炊ほか10食)
 交通費/宿泊費別途。交通費(目安)と宿泊費は以下を参照してください。
交通費 以下の内容でおとな約30,000円、小学生約15,000円。
利用交通機関(首都圏発着の場合。カッコ内は大人料金、小学生は半額)予定
5/2 池袋〜勝浦温泉 高速バス(10,400)
5/3 勝浦温泉〜大門坂前 バス(410)
5/3 那智の滝前〜那智駅 バス(470)
5/4 那智駅〜那智山 バス(470) 
5/6 本宮〜新宮 バス(1,500)
新宮〜都区内 JR(15,920)
・宿泊費
宿泊方法はつぎのうちから選べます。いずれも毎日入浴可。
テント泊 料金2,500円(幕営料)
※寝袋など幕営に必要な個人装備はご自身で携行していただきます。
宿泊施設泊 料金10,700円(3ヶ所での素泊料金) 
(内訳:5/3・民宿3,000円、5/4・公営宿4,200円、5/5バンガロー3,500円)
対 象:小学生3年生程度以上の方ならばどなたでも。オトナ、子どもにかかわらずおひとり、ご家族、仲間どうしなど自由です。

昨年のようすは… → こちら!

定 員:8人(最少催行人数6人)。スタッフ2名がつきます。
締 切:4/25(木)
こんな方におすすめです。
・熊野古道を本格的に歩いてみたいとあこがれていたひと。 
・深い自然のなかで静かに自分を見つめてみたいひと。
・熊野の魅力にたっぷりと触れてみたいひと。
集 合:5/2(木)21:00に池袋駅東口の高速バス発着所(時間厳守)
または初日の宿泊施設(JR那智駅至近)
解 散:5/6(月/祝)14時新宮駅、20:01新横浜駅 20:16品川駅 20:23東京駅
活動の目的:
・自力で歩くことではじめてわかる熊野古道の魅力を知る。
・同じ目的をもつほかの参加者やスタッフと協力してキャンプを進める。

【お申込者用書類
キャンセル規定などのご確認事項(お申込にあたり必ずお読みください)
PDF版(88KB)
★お申込者用書類お申込書
エクセル版(29KB)
PDF版(32KB)

主 催:NPO地球野外塾
お問い合わせはお電話 03-3785-4617

2013年2月20日水曜日

第5回「伊豆大島サイクリングキャンプ」募集開始!


春の伊豆大島をぐるりと自転車でひと巡り!
南国情緒あふれる島の自然を「自分の眼と足で」確かめてください。
おかげさまで所期の定員に達しました。

'13  4月27日(土)夜発~29日(月・祝)
2泊3日(船中1泊、テントまたは宿泊施設1泊・悪天中止)
集 合:4/27 竹芝桟橋(JR山手線・浜松町駅から徒歩10分)21:00集合。 大型客船で伊豆大島へ!
解 散:4/29 大型客船で竹芝桟橋に18時頃着。着後解散。
活動地:伊豆大島(東京都大島町)
行 程:2日間でだいたい45km走ります。アップダウンがあるのでがんばって。
4/27 23時発の大型客船で港区・竹芝桟橋から出発。船中泊。
4/28 伊豆大島着後、レンタサイクルで出発。島の南端にあるトウシキキャンプ場(予定)で宿泊(テントまたは宿泊施設泊/自炊)。
晴れれば夜は水がめ座イータ流星群を見ることができるかも。
4/29 島の東部へと回って元町港または岡田港へ。午後の船に乗船し竹芝桟橋で下船。
サポート車がつくのではじめての方でも安心して挑戦できます。
・伊豆大島在住の方々もサポートしてくれるので安心!
・自分の自転車を持ち込むこともできます。ご希望者はお申込時にお知らせください。
対 象:自転車のルールを理解し、守れる小学3年生くらい以上のだれでも。
 子ども・オトナに関係なくだれでも参加できます。定員1015人(最少催行人数に達し、催行決定です。)
参加費:17,500円(レンタサイクルまたは自転車フェリー積載料・4食・保険料込)
 竹芝〜大島間の往復船代(東海汽船)は別途実費です。 
 (※往復船代:小学生4,610円、中学生以上9,220円) 締切4/25(木)
キャンプが不安な方は別途実費で近くの宿泊施設をご案内します(和室素泊6,600円/税サ込)。食事はキャンプ組と自炊でごいっしょにしましょう♪

昨年のようすは → こちら!

お持ち物:詳細をお申込者にご案内いたします。サイクリング用のヘルメットなど安全具のほか、テント泊の方々は寝袋はじめ基本的なキャンプ用品をご用意いただきます。

活動の目的
・意外に知られていない伊豆大島の魅力を自転車で発見しよう。
・同じ目的をもつほかの参加者やスタッフ、そして島の人たちと交流しよう。

★お申込者用書類
キャンセル規定などの確認事項(お申込にあたり必ずお読みください)
PDF版(88KB)
お申込書
エクセル版(29KB)  
PDF版(32KB)


「がんばれば」だれでも達成感を味わえます!
「がんばれば」、ね!
いろいろな補給食が飛び出てくる休憩時も、また楽しいひととき。
島ならではの食材を可能な限りお楽しみいただけます。
キャンプの夜のスパイスは、なんていったって「たき火」。
春の夜風はきもちがいい。晴れれば満天の星空です。
主 催:NPO法人 地球野外塾

お問い合わせはお電話 03-3785-4617

2013年2月19日火曜日

「奥武蔵・日和田山お花見ハイク」募集開始。

サクラや菜の花が美しい奥武蔵の山里で、眺望抜群の日和田山登頂とお花見を楽しみます。
日和田山はちょっとした岩場があったりして、楽しく充実した山です。
菜の花と桜が競い咲くゆめのような場所で、ゆっくりとお花見をしましょうね。
日和田山山頂から見た巾着田。
春霞のむこうにみえる菜の花と桜のコントラストがきれい。
巾着田に降りてくると、万葉集にもでてくるおおらかな世界が広がります。

桜まつりに当たれば、こんなかわいい乗り物もでているかも。
'14 4月14日(日) 雨天中止
おかげさまで満員となりました。・キャンセル待ちを承れます(2/22)

'13 4月13日(土) 雨天中止
ご好評をいただき、実施日を新しく設けました。(2/22)
おかげさまで満員となりました。・キャンセル待ちを承れます(3/11)
再募集中です!(4/5)
桜が予想外に早く終わったので参加費を変更しました。
巾着田一面の菜の花は見頃の予定です。

参加費:3500円 3000円(小学生以下3000円 2500円・東北産の郷土食品類、保険料含む)
 交通費別途実費。
 ご参考:池袋からの往復1080円(おとな/小学生は半額)。

集 合:西武池袋線 高麗(こま)駅 改札外 10:05
ご参考:西武池袋駅発08:50急行飯能行きに乗車、飯能駅で乗り換え、高麗着09:50
お子さんだけのご参加の場合、池袋駅で集合解散可能です。お気軽にご相談ください!
解 散:同駅で15時予定。(15:24下り電車あり)  
対 象:3時間くらい楽しみながら歩ける方(だいたい4歳くらい以上)のどなたでも。
これから山歩きをはじめてみたい成人の女性などにもおすすめできるコースです。
お子さんだけでも、親子でも、おとなの方だけでも参加できます。
定 員:各日12人(最少催行人数6名)
活動地:埼玉県日高市・日和田山/巾着田付近
行 程:予想される正味歩行時間は3時間。標高差は上り下りとも約200m。日和田山に登って昼食、下山したらのんびり巾着田を散策します。
活動の目的
・桜の花が咲く季節の自然を楽しむ。
・ファミリーや仲間で楽しめる身近な山のレパートリーを増やす。

持ち物:
・雨具の上または軽いパーカ
・軽い防寒具
・ザック
・レジャーシート
・お弁当、軽食、水筒(500mlのペットボトルが便利)
・タオル
・帽子
など 。

昨年のようすは… → こちら!

【お申込者用書類 
キャンセル規定などのご確認事項(お申込にあたり必ずお読みください)
PDF版(88KB)
★お申込者用書類お申込書
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PDF版(32KB)
主 催:NPO地球野外塾 
お問い合わせはお電話/ファクス 03-3785-4617

「入笠山・はじめての雪山&そり遊びハイク」募集開始。

入笠山(1955m)は日帰りが可能な長野県の秀峰。 
ご家族や仲間どうしなどだれでも雪山ハイクを楽しめます。

スキー場のゴンドラ終点から雪の斜面を頂上めざしてハイクアップ。
下りは、ヒップソリ(お尻の下に敷くポリ製のそり)を使ってビューン!とね♪

(ヒップソリはこちらでご用意します。もちろんMyソリも持ち込み自由。)

こんな深い雪も楽しめるかも。
貴重な思い出になりますよ!
条件がよければ、霧氷もきれいです。
霧氷がついた雪道を歩くと「山に歓迎されている」気持ちになれるのです。
入笠山山頂からは八ヶ岳連峰がドドーンと真正面に。
なんといっても、これが最高! 
身軽に、スピーディに「ほぼ2000m峰」をアタックしましょう!
'13 3月3日(日)【終了】→活動のようすは こちら!
   3月17日(日)不催行
   3月20(水・祝)【終了】
悪天や強風時、そり遊びができないくらい雪が少なかったら中止
集 合:09:55 JR中央本線・富士見駅改札外
ご参考: 車またはツアーで現地集合は富士見パノラマリゾート・インフォメーション前に10:20

ご参考:交通手段は次の3つの方法があります。
1. JRを使う
 A. 新宿発6:00発中央線乗車、立川乗換で09:52富士見駅着※1
ご参  ※1 大人片道3260円、復路も普通電車を使うと青春18きっぷで往復2300円!
B.  新宿発7:30発あずさ3号乗車で09:43富士見駅着※2ご参
考:  ※2 大人片道5360円、あずさ回数券(茅野ー富士見)を使うと1000円くらい割安に。
2. 車を使う
 スタッドレスを履いているか、チェーン持参を。
3.スキーツアーを使う
 町田・八王子発着
 http://www.tramaru.com/ski/TourDetail.aspx?tc=S11273910000
 横浜駅西口・川崎駅東口発着
 http://www.tramaru.com/ski/TourDetail.aspx?tc=S11273910010
 乗換なし、ゴンドラ券がついてリーズナブルです。
各交通のご手配はご自身でお願いいたします。
お子さんだけの参加の場合など新宿駅での集合解散希望があればご要望をどうぞ。
前向きに対応します。

解 散:富士見パノラマリゾートで15:00 または富士見駅で15:10(予定)
行動時間:山中約5時間。
対 象:5歳くらいからオトナまでどなたでも。
参加費:5,000円(交通費別/富士見パノラマリゾートまでの交通費+ゴンドラ代往復で1600円)。
行 程:富士見パノラマゴンドラ山頂駅から入笠山山頂(1955m)往復。標高差約200m。
定 員:10人(最少催行人数6人)
 締切:2/28(木)、3/7(木)、3/18(月)
活動の目的:早春の雪山ハイクとシンプルで楽しいヒップソリをたっぷり楽しもう。

昨年のようすは… → こちら!

使用するヒップソリはこれ。わずか200gのこのシンプルな道具が楽しい時間を作ってくれます。
その他:スキー場から徒歩10分(1.2km)のところに温泉施設もあります。
持ち物  記号の意味:◎必ずいる。 △ひとそれぞれですがご持参をすすめます。
ザック以下のものが全部入る大きさ。(10Lから15L)
荷物が少ない方がそりがよく滑ります。
雨具上下(兼防風着)できれば防水透湿性の布地のもの。
防寒具フリースやダウンなどで前ジッパーで素早く脱着できること。
下着や中間着コットンが入った素材は極力避ける。詳しくはこちら
耳まで覆える帽子スキー帽やビーニー。
濡れに強い靴底のトレッドがしっかりしていてミッドカット以上のもの。
手袋スキー用など厚いもの。予備ひと組があるとさらによし。
タオルやハンディタオルこまめに手や顔の水分を拭いて快適に。
飲み物500MLペットボトル1本。
昼食米飯はおすすめしませんが、持ってくるなら凍結しないように注意する。
軽食(行動食)ビスケットなど食べやすいもの。詳しくはこちら
レジャーシート休むときには折り畳んだままサッと敷いて冷え防止。
寒いときにはからだに巻くとあたたかい。
サングラス晴れた日、オトナはご持参を強くお勧めします。
マフラーやホカロン寒がりのひとはあると安心。
スパッツ(ゲイター)靴の上部から雪や砂礫が入るのを防ぐ。
テルモス簡易魔法瓶のこと。熱い飲み物を入れておくと大重宝。
家族で1本でもだいじょうぶ。
地図コピーを用意しますが、実物をもつ習慣をぜひ!
コンパス(方位磁石)持ってくるならばプレート型がよい。
主 催:NPO法人地球野外塾

【お申込者用書類
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2013年2月18日月曜日

自ら学びとる子どもたち!「江戸前海苔作り体験」無事終了しました。

日陰で半分凍った海苔をとる作業は、オトナでもツラい。
未就学児でも刃物を使って切る! できるんです。
早くに刃物を使わせると「切る」ことはあっても「kill」することはなくなる!
海苔作りのハイライトともいえる「海苔つけ」の作業。
じょうず!
お昼は自作海苔巻。
ちっちゃなお子さんでも5本食べた!というツワモノがいました。
ちなみに自分は2本でギブアップ。
小さなお子さんでもしっかりと巻けます。
こちらが負けます。
すっごい熱意で学び取る子どもたち。
もうイスから飛び出して講師席にがぶり寄りです。
細かくていねいにおそうじしてくれるお嬢さん。
「おーい! ありがとーーう♪」
午後の日差しを受けて元気な子どもたちの陰が伸びる。
君たちの将来にいつまでも幸あれ!と思わず祈りたくなりますね。
昨日は晴天に恵まれて、36名様(うちお子さんが19名)のご参加者と昭和37年まで実際に海苔作りをしていた田村保さんと栗原繁正さん、4名様のボランティアスタッフ、2名の地球野外塾スタッフあわせて44名で賑々しく早春の風物詩「江戸前海苔作り体験」を実施でき、無事終了しました。

今年6年めになる海苔作り体験は過去最多のご参加者に恵まれました。
当初は20名定員だったのですが、たいへんお問い合わせが多く、急遽スタッフを増員して可能な限りご要望にお応えしました。

晴天にはなったものの早朝の冷え込みはたいへん厳しいものでした。
前夜の気温が低いままでいるのを見越してそのまま倉庫に入れておいた生海苔は、予想していた以上に気温が下がったため常温解凍にならず、朝になってもカチンコチンのまま。
「海苔取り」の作業に使っていただく「海苔がついた網」を張る準備では、ゴム手袋をした手があまりの冷たさでちぎれそうに痛かったのですが、手をゆるめると網がたるんで海苔にゴミがつくので気が抜けません。
この準備が終わってゴム手袋をぬいだら、指がろう人形のようになっていました。
急性の凍傷になったかとびっくりしたくらいです。
こりゃ子どもたちも大苦戦するだろうと思いましたが、意外にがんばって海苔取り作業に奮闘してくれました。
そのあとは東からカーッと照りだした太陽の光に応援されながら海苔切り、海苔つけ、海苔干しと順調に作業が進んだのですが、新たな問題が。意外なことに薄い雲が広がってきたのです。

これだとせっかく干した海苔が乾ききらずに「泊まり」と呼ばれる夜越しになってしまうと懸念したのですが、12時過ぎるとふたたび青空が戻ってきて1時間遅れでようやく海苔が完全に乾き、みなさんに自作の海苔を帰っていただくことができました。
めでたし、めでたし。

この日、特筆できるのはお子さんたちの「学ぶ姿勢」がとーっても旺盛だったこと。
まさに「食いつく」ように、どん欲に学ぼうとしていました。
自分で作った海苔巻を食べる昼食の後に、シアター形式で田村さんから当時の海苔作りの話をきいたときのこと。
「特等席だよ」といって、試しに数脚のイスを田村さんの真ん前に置いたらこれが大人気。これを機会に全員が予想以上に田村さんと接近して話をきく体制ができ、田村さんのほおが思わずゆるんでいました。
そりゃそうですよね、ちっちゃなキラッキラ光る眼の子どもたちが、自分の話を食い入るように聞いてくれる用意をしてくれたら、だれでも「冥利に尽きる」というものじゃないですか。

もうひとつ。
お子さんたちの「お手伝い意欲」がたいへん旺盛でした。
きっかけを作ってくれたのは、野外塾の活動に何度もきてくれている小6の女の子。
この子は、すーっととけ込むようにお手伝いをしてくれるのです。まるでお手伝いという気がしないくらいに自然に。
すると、お姉さんのやり方を見て年下のお子さんたちがまるで自分の役割を楽しむようにあと片づけやらおそうじやらさまざまなお手伝いをすすんでしてくれました。
こういうムードができるのはうれしいものですね。
最後にとったアンケートで、あるお母様が「お手伝いにかけては子どもたちにかないませんでした」と書いてありました。

海苔作り体験は野外塾の活動のなかでも、もっとも短時間のあいだの作業数が多い複雑な活動です。
だからこそ、さらに洗練させて、わかりやすく、体験密度が高い活動を目指すことができると思います。

それにしても、子どもたちの「学ぼう」とする意欲に、「世の中捨てたものではないな」と思えた一日でした。

後日ご参加いただいたお母様からメールをいただきました。
先日は、海苔作り体験参加へのご配慮を頂き、ありがとうございました。
今回も参加できてとても楽しかったです♪
更にグレードアップされていて、説明もとても分かりやすかったです。
また、和気あいあいといった雰囲気が、地球野外塾さんの持ち味ですね(^^)

                        

寒かったですが、勉強になるだけではなく、とても心温まる一日を本当にありがとうございました。
田村様、スタッフの様に感謝です☆

                        

自然の中で「生きている実感と喜び」を体感できることを主眼に置いた活動は、子供たちが成長する上で大きな力となり、財産となることと思っています。
これからも、野外塾さんの活動を楽しみつつ親子で共に、様々なことを考えていきたいと思っています。
ありがたく拝読させていただきました。
私たちもご期待に背かないようにがんばります。
ご参加いただきましたみなさま、そしてご協力いただきましたみなさま、ほんとうにありがとうございました!

2013年2月15日金曜日

自ら死を選んだ子どもたちから学ぶべきこと。

昨日、大阪で小5の男の子が電車に飛び込んで亡くなりました。
たいへん、悼ましいことで、胸がいっぱいです。
首都圏では昨年10月、山手線で中1のお嬢さんの飛び込みがありました。

子どもの自殺そのものが大人にとっては衝撃的であるうえに、その方法がさらに衝撃を増します。

こうしたたいへん残念な事例がおきてしまう因果関係について、私には大人の自殺がとても日常的になってしまった背景があるように思えてなりません。
「生きていることは奇跡的な自然の恵みである」ことをつい忘れてしまいがちな日常ですし、ときには私たちオトナが慣れ親しんでしまった価値観が子どもたちを縛っていたり、子どもたちの選択肢をせばめているのかもしれません。

自殺者数についてデータを検索すると時事ドットコムでつぎのような資料をみつけました。
http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_tyosa-jikenjisatsu

1995年くらいから驚くべき増加をしています。
日常の生活を考えてみると……
首都圏ではこの数年、電車内であるいはホームで人身事故による時間調整を余儀なくされることが激増しており、毎日のようにどこかで人身事故によって電車が止まっています。

また、以前は「え、だれかが飛び込んだの?」という衝撃があったものの、それが「もう勘弁してよ、急いでいるのに。」という気持ちに代わり、なにがあったのだろうという気持ちに先立って自分の予定が狂うことへの対応策を講じる気持ちが先行するようになっています。
自殺が当たり前におきることでこのような不感症になってしまうことが、子どもたちにも大きな影響を与えていると考えてもおかしくないでしょう。

おとなも子どもも、いまこそ「生きていることの不思議と"ありがたさ"」を実感するような機会をもつことはたいせつ。自然のなかで遊ぶ体験でもそんな役割を十分もちます。
先の大地震で被災した東北地方の自殺者数が昨年は減ったというのは、自然災害によって実際に生を脅かされたことで「生きよう」とする意欲や本能が高まったのではないでしょうか。

大多数のひとにとって生を脅かすような食べ物、住居、衣服などの緊急な不足がない今、私たちの生を脅かす最大の要因は、知らないうちに生きる本能さえ弱まらせてしまうストレスと、生きている奇跡についての無自覚です。

ストレスにうまく対処するためには、ちいさなストレスをいくつも乗り越えて養われる経験と発想の転換だと思います。
既存の発想にがんじがらめになってしまう前に、私たち大人もより自由な発想で生活し、つね日頃「子どもたちにとって私たちオトナは身近なお手本なんだ」ということを忘れてはならないと思います。
そして、より自由な人生観で子どもたちと日々接していく必要があると考えます。

もうひとつ。
私たちオトナもまた、抱えた課題をついつい独力で解決しようとしてしまいがちですが、ひとに相談する姿を意図的に子どもたちに見せるのもいいことかもしれません。
課題の解決を独力でやってのけるのは確かにすばらしいことです。
でも、独力でやらなくてはいけない、と思ってしまうような環境があるとしたら……
それはみんなで改善したいですね。

2013年2月14日木曜日

いまなおスタンダードなキャラバンシューズ。

なつかしい!
このまんま、ナイロン地をべつの色にしたら売れそう。
これ、よかったです。復刻デザイン・ハイテク素材。
小学生だった頃、親父が「ホタカに行く」ことになって、キャラバンシューズを買ってきました。ブルーのつやつやしたナイロン地が高級感あって、コドモゴコロに「いーなー」と思ったもんです。
その前年、家族旅行で上高地に行っていたので、親父はそのときに見た穂高にあこがれたのでしょう。
ときどき遊びにきてくれた会社の後輩らとともに勇んで出発していきました。
岳沢の下りがたいへんだったみたいで、家に帰ってきて「こうやって降りたんだよ」と手でからだを浮き上がらせながら説明してくれました。
それが私とキャラバンシューズの出会いです。

その後、高校で山岳部にはいって革登山靴を履くようになりましたが、一発屋の親父はそのあとにほとんど山に行かなかったからキャラバンシューズはきれいなままでした。
自分が履いてみたらいつのまにか親父の足のサイズに自分の足も追いつき、登山靴に較べて軽快なキャラバンシューズをたまに履きました。いまでも実家にあるかもなあ。

そんな思い出のブルーのキャラバンシューズもいつのまにか市場から退場してしまいましたが、昨日、打ち合わせでお伺いした製造元のキャラバン社で、ひさしぶりに現物と対面しました。やっぱり「スタンダード」でいいですね! そういえば、一時はちびちゃんたちが山でちーっこいキャラバンシューズを履いているのを見かけた時代もあったなあ。

ナイロン地のキャラバンシューズの前にキャンバス地の前モデルがあったようで、それをいまの技術と素材で復刻したキャラバンシューズがあることを知りました。

これ、よかったです。キャンバス地にみえても実際はナイロンを織り込んだ布地で、ゴアテックスのライナーを貼ってあります。
また、ソールはコバ出しで縫い付けてあります。いまはほとんど見なくなりました。軽アイゼン装着とソール張り替え可能で17850円。
くるぶしの保護に貼ってあるラバーパッドには、キャラバン社の旧社名「山晴社」の名前も。
ひいき目でなく、ちょっとご紹介したくなった一品でした。

キャラバンシューズについてはこんなサイトを発見。勉強になりました。
http://www.nttcom.co.jp/comzine/no052/long_seller/index.html


2013年2月11日月曜日

ポンと子どもの背中を押してあげる。

やるよなあ。
いくねえ。
はじめてでそんなにいけちゃうのね。ふう。
「手が痛い!」と赤くなったてのひらを見せにきたふたり。
今日は、今年はじめてのクライミング&スラックライン体験の日でした。
12名(うち8名がお子さん)のご参加者様と2名のスタッフで行い、おかげさまで無事終了しました。

天気もおだやかで、インドアでしたがクライミングジムのなかに長く伸びてくるおひさまの光がいかにも早春らしく感じました。

今日のみなさんの特徴は、集中力がとてもあったこと。
そして、自分以外のひとの番にはじっと見守って、そのひとのパフォーマンスが終わると拍手をしていたこと。
なかなか、おいそれとはこういうムードにならないものです。

また、子どもたちは自分の小さな頃に較べてちょっとしたアドバイスを活かすのがとてもじょうずでした。自分は鈍臭かった子どもだったので、うらやましく驚きました。

いや、もしかしたら、小さかった頃の自分も自分のようなアドバイザーが身近にいたら、もっとパフォーマンスが発揮できたのかな(笑)

自分の持ち味は、共感力かもしれません。
もちろん完全無欠なセンサーとはとてもいえませんが。
子どもたちは、自分に対する自信と、自分の能力についての不安がつねに拮抗する中で、どう行動するのかを決めているようなところがあります。
それは彼ら/彼女らにとっては痛みを伴う感情かもしれませんが、とても健康的なことです。
自分の能力についての不安が子どもから垣間みれるときには、ノーテンキに、楽観的に「だいじょぶ、だいじょぶ♪」と気持ちを後押ししてあげるだけで、子どもたちはパフォーマンスを発揮するように感じています。
これは私の経験則ですが、きっと多くの方々に活用していただけるシアワセなティップス(小ワザ)だと思います♪

ご参加いただいたみなさん、ほんとうにありがとうございました!

The Eagles "Take It To The Limit"

2013年2月10日日曜日

日光・雲竜渓谷おススメします♪





3連休の初日、朝4時半に東京を出て、日光にある雲竜渓谷に日帰りで行ってきました。

ここの名物はブルーアイスの氷瀑。
百聞は一見にしかず、ということわざがありますがそのとおり。
まさに一見の価値があります。

前日によく冷え込んでくれたうえ、当日の天気が快晴だったので恵まれていました。
気温はそんなにあがりませんでしたが、風はほとんどなくて日だまりにいると思わず居眠りができるくらいのあたたかさ。
もちろん、お目当ての氷瀑はキーンとよく固まっていて、申し分ありませんでした。

片道2時間くらい雪が積もった林道を歩く必要があるのですが、帰りは持っていったヒップそりを「なるべく」使ってみました。
距離が長いので腹筋をすごく使ったうえに、どうもお尻が痛いなあ、と思っていた場所を家で確認したところ、皮が剥けてました(笑)。

雲竜渓谷は小学校3年生くらいのお子さんでも行けると思います。
途中、何カ所か急な斜面を上り下りするのでアイゼンなどの滑り止めが必要です。
アイゼンをひっかけたり、転倒するとおおごとになるので慎重に。
また、カンタンな徒渉がありますので、ドボンしないように。
ドボンしても笑い事ですむからだいじょうぶですが。

東に面した氷壁や氷の柱は、まるで神殿のような荘厳さ。
午前中にその場所に到着すると、氷がひときわ映えます。

いちばん氷の状態がよいのは、2月中旬くらいまでのようです。
来週、いったん天気が崩れて冷えるようなので、そのあとの天気がよい日は狙いめかも。

「行ってみたいなあ!」と思ったひとは、ネットで雲竜渓谷というキーワードで検索するとさまざまな情報があります。車がいちばん便利ですが、公共交通機関の場合は日光市内に前泊するのがよいかも。

自分で家族を案内する自信がないけれど、家族のみんなといってみたいなあ、とお考えならばご相談ください。

King Crimson "The court of the Crimson King"

2013年2月7日木曜日

子どもたちのリスク対処能力を育みましょう。


子どもたちを取り巻く課題は待ったなし。

いまや子どもたちがナイフや火を扱えないとしても日常生活で支障がないのですが、リスク対処能力がじゅうぶんでないと子どもたちが心身を病んだり、おもわぬ事故に遭う危険があります。
リスク対処能力が高ければ、たとえ逆境にあっても自分なりの価値観を支えにこころ豊かでいることも可能です。

お父さん、お母さんへ。
自分たちでできないことは地域で学びあいましょう。
経験があるところのアドバイスを受けてみましょう。
情報や現状を共有しあいましょう。

ハードルが高いと思われるかもしれませんが、「ひとを頼ってみよう」という他力のこころが活路をきっと開いてくれますよ。

地球野外塾はこれからすべての活動でこの課題に向き合っていきます。
私たちなりの失敗事例や成功事例も、みなさまのお役に立ちますようにと願っています。

カンタンな資料をまとめました(PDF・365KB)。 → こちら
「はじめの一歩」ですので、シンプルさを最重視しました。
これくらいのシンプルさを保ちながらブラッシュアップしていきたいと思います。

2013年2月1日金曜日

箱根の名峰、金時山へ。

昨日1/31に箱根の金時山に登ってきました。
この山は「金太郎伝説」があるビギナー向けの山です。

小田原駅から桃源台行きのバスに乗って仙石バス停で下車。
南側斜面を登って頂上経由で北側斜面に入り、JR御殿場線の足柄駅から帰途につきました。
ふたつの目的があり、ひとつは山頂で食べるカップ麺の有力候補として、もうひとつはヒップそりをできる場所の候補としてふさわしいかどうかを見定める下見でした。


登り口から日陰にはすぐに雪がでてきました。
南斜面だったので、このあとはおおいにぬかるんでいて、ズボンを汚さないようにていねいに歩きました。


登山口から山頂までは500mの標高差がありますが、一息にあがるのでそんなにキツく感じません。
金時山山頂。ベンチはすべてバーナー使用禁止。


山頂から富士山山頂を20倍レンズで撮ると、剣が峰の測候所跡まではっきり見えます。


 お楽しみはこいつ。ワクワクして北斜面に入りましたが…


山頂直下はこーんな感じで、とてもヒップそりの出番はありません。


標高1000mくらいまで降りるとようやくフレンドリーな斜面が出てきたので、ちょっとヒップそりを楽しみました。
もう少し雪があるとさらによいですね。


標高800m以降はまったく雪がなくなります。
JR御殿場線の足柄駅に向かって急ぐ途中から、またもや20倍レンズで富士山頂を撮影。


JR足柄駅は近所の黒猫の遊び場になっているようです。
険しい顔をしているのは、手前に鳥がいてそれを狙っていたのですが、逃げられた直後だから。

金時山は箱根側からアプローチすると登るのには楽ですが、うねうね道の車道が続くので子どもたちには気持ち悪くなってツラいかも。
北側のJR足柄駅からアプローチするならばこの時期は軽アイゼンがあると安心です。
軽アイゼンの練習にしてもいいし、また逆の発想で軽アイゼンが必要になったら引き返すというのもいいと思いますよ。

雪遊びを楽しみたいならば、つぎに冷え込んで天気が悪くなった週の週末が狙いめ。頂上まで登らずとも終日リーズナブルに雪遊びができると思いますよ。

蛇足ですが小田急の箱根登山鉄道にも「足柄駅」という駅があるので、間違えないようにしてください。そちらは神奈川県、JR足柄駅は静岡県です。私は携帯電話で帰りの交通路検索をするときに設定を間違えて無用に駅まで走るハメになりました(> <)。

ご参考ですが、JR品川駅からJR東海道線・国府津(こうづ)駅で乗り換えてJR御殿場線・足柄駅までは片道役2時間強、1570円。
事務所からは奥多摩に行くよりも安くて早い。「へえ!」と思いました。
ただし! JR御殿場線の駅はPASMOやSuicaが使えないので要注意! 
たまにはこちらへ足を伸ばすのもおもしろいですね。