ユースホステル VS ゲストハウス。

旅の朝は早いものです。
快適な一夜を過ごした尾道・フジホステルを未明に出発。
(右手の入り口から灯りがもれているところ。)
旅を安くあげるために、テントや野宿ばかりが能じゃありません。

安くて快適な屋根つきのお宿に泊まることは、旅の疲れをリフレッシュして、さらなる旅を続けていくためにたいせつなことかもしれません。
旅のエイドステーションみたいなものですね。

さて、私たちが大学生になるくらいまでは、安宿の代表はユースホステルでした。
ユースホステルは同じ年代の旅行者が情報交換したり、書込み帳から情報を得たりできたうえ、ミーティングという「集会」が夕食後にあったりして、どんな女の子が今日はいるのかなあ、なんてちょっとドキドキしたりしていました。ミーティングが目当てでユースホステルにいくひとたちもいたし、「あそこのミーティングはおもしろいよ♪」と名物ミーティングがホステル利用者のあいだで評判になったりしたのです。
いっぽう、このミーティングはクセモノで、気どったヤツが置いてあるギターなんかを手にして弾き語りなんかはじめたときには、もう凍りつくというか、針のむしろというか、場をすべてリセットしたいと思ったものでした。
こんな感じだったので、どんなによいユースに泊まったあとでも翌朝に出発すると「シャバの空気はおいしいのう!」とひととき開放感にひたったものです。

現在、後進でおそらくユースホステルと同じような役割を果たしつつあるのはゲストハウスです。
地球野外塾の春のロングキャンプでは過去、昨年は那覇市の「ドミトリー沖縄」を、今年は道後温泉の「ふじ屋」と尾道の「フジホステル」を利用しましたが、どの施設も快適でした。
ゲストハウスではミーティングなるものはなく、したがって針のむしろに座っているような心地になることはあり得ませんが、同時にトキメキを感じる機会もありません。
でもゲストハウスのオーナーのお人柄によっては、さまざまな制約がなく、水回りや共有スペースがきれいで、臨機応変なご対応によって快適な時間を過ごせます。
たとえば混んでいるときでも共有スペースに布団を敷いてくださることで予約をとっていただけるなど、市場の原理が強く働いているんですね。
ただ、真偽のほどはわかりませんが、宿泊者の財布を狙うオーナーがいるゲストハウスもあるという話をききましたので、できれば情報収集を。

安宿の魅力は「安い!」「安全!」「宿泊の予約がとりやすい!」「清潔!」そして「感じいい!」「水回りがよい!」「便利なところにある!」といったところですが、さて今後これらの命題を満たしていくのはどんな形態の宿泊施設なのでしょうか。

地球野外塾が5/2から5/6に実施する「世界遺産・熊野古道雲取越キャンプ」では、紀伊の山中深くにはいる細道をたどります。
テントでのキャンプに慣れていない方は、民宿や公共施設、ロッジなどさまざまな「リーズナブルなお宿」に泊まっていただくことができます。
どれも、地球野外塾が厳選した快適なお宿ですので、「安宿の魅力再発見」にも最適ですよ♪