ダイヤモンド富士の代わりにムササビを見た冬ハイク。

つぎつぎと現れる標識のうえで片足立ちするのがなぜか大人気に! 
きれいな天蚕の繭。
惜しい! ダイヤモンド富士はお預けでしたが……
ムササビ発見に沸く参加者のみなさん!
静かな年末の山路を夜景をみながら下りました。
子どもが手に持っているのは大きな雪の固まり。
君にとって今年の初雪ですね。
12/23は14名様(うち小学生以下のお子さんが6名様)と4名のスタッフあわせて18名で、この時期だけ高尾山頂から見えるダイヤモンド富士を求めて高尾山に登ってきました。

当日は薄曇りの寒い日となりましたがみなさんの士気は高く「今日は午後3時くらいから晴れてくるという予報ですよね」と下調べもばっちり。
最年少5歳を含む子どもたちも元気に高尾山へと向かう一番南側のルートになる稲荷山コースへと入りました。

この日は、地元・高尾にお住まいの私の山の先輩がサポートに入ってくださったので、子どもたちが発見したさまざまな草花についてもよく教えていただきました。
予想どおり子どもたちは小さな実などにも興味津々だったり、森林管理の境界として埋められている石柱のうえでバランスをとることを競ったので、登りはじめのたいせつな時にスローペースで進行することができました。
野外塾では登りはじめはとくに重視します。ここで疲れちゃうとあとが続きませんし、寒い日はこの時点で大汗をかくとあとから冷えて戦意喪失する恐れがあります。

ゆっくり歩いていると見えるものがある。
そんなうちのひとつに天蚕(てんさん)の繭がありました。
上品な緑色の繭のなかで眠っている命があると思うと不思議ですね。

歩きはじめて2時間で高尾山頂到着。ダイヤモンド富士を見るためにすでに多くのひとたちがいるので、もみじ台まで行きました。
あと10分で日没というグッドタイミングで到着して、雲間から夕日も現れたのですが富士山頂は雲に隠れたままでダイヤモンド富士は眺められませんでした。

しかし、がんばった子どもたちを労(ねぎら)うように、人気がない静かな山路をくだっていたところ、3匹のムササビに遭遇。
ムササビがでるかもしれませんよ、とお話ししたのに合わせてたまたまあるお父さんがヘッドライトで樹上を照らしたら、ちょうどザブトンみたいな影がサッと飛んだ、というのでおお騒ぎ。
それを見そびれたほかの参加者たちが「いいなあ!」といっていると、今度はまたすぐに2つのザブトンが飛び去っていき、暗くなった山中に歓声があがりました。
あたりは私たちしかいなかったので、とても印象的な山中のできごとでした。

連休のまえに天気がひと荒れしたのでまだ雪が残っていたり、右手下に街の夜景をみながらヘッドライトを点けて下山したりするのも、子どもたちには楽しいようでした。
未就学のお子さんが3人いたので、だいじょうぶかなぁと気がかりでしたけど心配に及ばず全員無事にケーブルカー駅に到着、ここで解散しましたが未就学のおこさんを含むひと組のご家族はご希望で高尾山口駅までスタッフといっしょに歩き通しました。

後日小1の男の子とご参加くださったお母様からメールをいただきました。
先日の高尾山は我が家にとっては初めて冬の登山でした。
親子2人でも皆様とご一緒で心強く、またとても楽しく登る事が出来ました。
相変わらずのマイペースな息子2人だったら、「待って!!ストップ!!」の連続で息切れしていたかもしれません(笑)

今年は季節の節目に地球野外塾の活動に参加させて頂き、より自然を感じる豊かな体験が出来ました。

この日は地球野外塾にとって2013年最後の活動であり、あらためて身近な自然が与えてくれる豊かさを再発見しました。
今年は身近な自然を従来以上に掘り起こした1年でしたけれど、都心からほど近いところにあるたくさんの自然が私たちをまだまだ待っているような気さえします。

来年も、参加者のみなさんと「寄り道が多い」ゆっくりした自然探しをしてまいりたいと思います。
ご参加者の皆様、そしてサポートしてくださったおふたりの先輩、ほんとうにありがとうございました。

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