案ずるよりも産むが易し(?)の「伊予ヶ岳ハイク」無事終了。

伊予ヶ岳の南峰。
鎖場から解放されて大展望が広がります。
天神社から少し登るとこの山の全容がよくわかります。
「よく落ちないものだ」と感心させられる年中さん(写真中央)。
下りも登路と同じ。高度感あって気を抜けません。
岩井駅発着の重要な交通「トミー」。
タクシーのように手をあげて停められることに驚き、感激してました。
バスの左上に聳えるのが伊予ヶ岳。
東京湾フェリーの甲板からカモメにかっぱえびせんを与える女の子。
楽しかったみたいですよ♪
2/11(水・祝)、13名のご参加者(うち年中さんから小3までの子ども7名)と地球野外塾スタッフ2名あわせて15名にて千葉県南房総市で「水仙と鎖場の伊予ヶ岳ハイク」を実施、無事終了しました。
当日は天気もよく、ほんとうに一足早い春のようでした。おかげで今シーズンはじめて花粉症も発症しはじめました(笑)。

伊予ヶ岳は千葉県のマッターホルンの異名もある岩峰で、登山口の天神社から眺めると、聳えたつような山容に登る気をそそられます。
実際、途中からロープと鎖が出てくる岩場があり、これが楽しくもあり、また同時に危なくもあり、気を抜けません。
鎖場はフィフィを用意すれば心配ないのですが、予め固定してあるロープはけっこうクセモノ。カンタンにバックアップをとる方策が見当たらないのです。
補助ロープを垂らしてフリクションヒッチをつけて登ってもらうべく、登る順番も決めていましたが、あれよあれよという間に年中さんもスルスルと登ってしまって、気抜けするやら、逆にヒヤヒヤするやら。
子どもたちの登る力量を事前に過大評価できませんが、あまりに低く見る必要もないんだな、と認識を新たにしました。

伊予ヶ岳の難点をあげるとしたら、このロープと鎖がある岩場が唯一の頂上へのアクセスになることです。そう、まるで槍ヶ岳穂先へのルートみたいに。
そのため、ここがボトルネックになり、谷(六地蔵)へ下ったときには、市営バス「トミー」の最終バスがまもなく回ってくる14時半になっていましたので、ご参加者のみなさんに状況説明を行い、このバスに乗車してこの先の予定ルートを割愛して帰途に就くことにしました。
バスで岩井に着いたあとは、内房線で浜金谷へ、そして東京湾フェリーで久里浜へと、近くて遠い房総半島から首都圏へと戻りました。

この小さな山旅で、小さな子どもたちの心に残ったのは「トミーを手をあげて停めて乗車したこと」らしいです。
確かに都心ではバス停以外で手をあげてもゼッタイに停まってくれません。
また、東京湾フェリーの甲板のうえで、かもめに餌やりをしたことも楽しかったようでした。

主催者の目論見(もくろみ)と関係がない上記のような「ご参加者の感覚」は、たいへん示唆に富んでいます。
こういった発見や驚きの機会がスパイスのように効くことで、子どもたちは「自分ならではの原体験」を積んでいくのでしょうね。

後日ご参加いただいたお母様からメールをいただきました。
伊予ヶ岳の活動では、とても充実した一日を過ごすことができました。
活動中は海老澤さんをはじめ、周りのお母さん方が、息子のことを気にかけてくださり、大変有難かったです。 また、ロープ場での下りの際は、かなりドキドキしましたが、良い経験になりました。息子は伊予ヶ岳が気に入ったようで、「今度はお父さんと一緒に行く!」と言っています。来月あたりに家族3人で伊予ヶ岳に再挑戦しようかと考えております。

房総半島は、各公共交通機関の乗り継ぎがもう少し効率的ならば、もっと行きたくなるところ。
ムリだと思いながらも、改善を期待しています。

ご参加者のみなさん、ほんとうにお疲れさまでした。
がんばりましたね。