「奥多摩・はじめての山小屋泊り」無事終了。

8/15(土)〜16(日)朝にかけて「奥多摩・はじめての山小屋泊り」を実施、定員の17名様(うち9名が年長さんから小4までのお子さん)と3名のスタッフあわせて20名で無事終了しました。


初日は晴天でスタート。
振り返って、子どもたちにとっていちばんきついセクションとなったのはスタート直後の林道歩きだったと思います。
ふつうは1時間あれば歩ける林道に90分かかったのは、おそらく単純さと日差しのせいでしょう。
単純な林道歩きのスパイスとして少しは役立ったのは「地図読み」。
林道と並行して流れる沢との位置関係で、どこでも同じに見える林道でも地図上で正確にどこだかわかります。
地図を片手にいつも現在地を把握しておく習慣は、きっといつか役に立つと思います。


長い林道歩きを終えてロックガーデンに入ってからは、子どもたちは生気を取り戻しました。
すずしさに加えて、あらかじめ用意していたサンダルの活用でじゃぶじゃぶ楽しみながらどんどん進んでくれるので、お父さん、お母さんたちも驚いていました。
綾広の滝を過ぎて御嶽へのトラバース道に上がれば、ハイウェイを歩くようなものです。
御嶽神社の横を過ぎて慣れ親しんだ日の出山への道へと進めば、今宵の山小屋はもうすぐそこ。明るいうちに小屋に着いてほっとひと息。


この日の夕食のメニューはタコライスとポテトサラダでした。
私たちの泊まりの活動は自炊です。
手はかかりますが、おかげさまで、毎回のメニューを楽しみにしてくださるリピーターの方もいらっしゃいます。
この日は食物アレルギーがあるお子さんがいたので、事前にお母さんとよくお話ししてメニュー決定しました。
食物アレルギーがある子でも「他の人となるべく同じものを、なるべく同じ盛りつけで食べられるように」するために、ちょっとの事前打ち合わせをすることと、いきなり泊まりの活動に挑戦するのではなく、何度か医療機関が近い活動地で日帰りでごいっしょすることが大切だと思います。
当日のメニューでこのお子さんとそのほかの方々が唯一違ったのはひき肉の味つけだけ。
炒めたひき肉を小分けにして、別に味つけするだけのカンタンさです。
サラダは全材料をまぜてしまわないことで、このお子さんも食材を選択して食べられました。

食後の楽しみは、山頂からの夜景。
山小屋から3分で着きますが、夜道なので子どもたちはすこしコワいみたい。
プチナイトハイクですね。

花火のシーズンだから、あちこちから花火があがって大人も子どもも大喜び。
眼下に広がる花火というのもオツなものですね! 私も初体験でした。
子どもたちは花火が広がってから「ボーン」という音が届くまでに何秒か計っていて、距離を換算していました。
思わぬ理科の実験でしたね。
山小屋の夜は早く、21時過ぎには私はもう夢の中でした。

翌朝、物音で目覚めると4時過ぎ。
子どもたちは好奇心旺盛で、夜明けを見たいと起き出してきたのです。
外を見ると濃い霧のなかでしたが、子どもたちにおつき合いするのはとてもたいせつ。
山頂は幻想的で、夜明けは見られなかったものの、それに余りあるムードでした。

朝食後は折からの小雨のなかを上養沢へ下山、標高を下げるに連れて雨も上がり、旧盆の2日間にわたる活動を無事終了しました。

後日お子さんとごいっしょにご参加いただいたお父様やお母様からメールをいただきました。
自分も娘も初めての山小屋でしたが、娘もとても楽しめたようです、
ありがとうございました。
娘に何が一番楽しかったときいたら、花火と答えていました。
夜に山頂から見下ろしたのが強く印象に残っていたようです。
あと便所の蛾の多さも妻に嬉しそうに伝えて喜んでましたが。。
(妻は逆に絶対に行けない、と身震いしてました。。)

子供にはやっぱり地球野外塾で行われているような野外体験が
一番だと思います。
男親でもなかなかこういう活動は出来ないので、
ほんと助かっています。
引き続きよろしくお願いいたします。


夏休み中には地球野外塾の活動に参加させて頂き、
ありがとうございました。
親子共々心から楽しみました。
子供達にとっても印象深い体験となったようです。 

息子の夏休みの宿題に俳句を5句作ると言うものがあるのですが、
そのうち4句は野外塾の活動のものでした。
以下息子の俳句です。

なつのさわ  とびこみはじける  川サイダー

なつのさわ  ぼくとかえるで    とびこむぞ

やまのぼり  あせをかいたら   たき シャワー

みなえがお  夜空にひらく     夏の花

出来はともかく、どれも、実体験がないと作れないものだと思いました。
改めて、こどもの体験というのは体全体で感じて意識せずとも
心に刻まれているものなのだな。。。と実感致しました。
野外塾さんに子供の宿題まで手伝って頂いてしまい(笑)、恐縮です。

また、野外塾ではいろいろな保護者の方とお知り合いになれるのも
大変ありがたいです。
子供の事だけでなく、親同士の悩みもお話出来ますよね。
今回は親の病気や介護のことで大いに盛り上がり、
とっても救われました。
子供だけでなく、親も育てて頂いている…お礼を申し上げます。
  

情景が目に浮かぶような子どもらしい素直な俳句ですね。
実体験が成長に大きくかかわってくるんだということにあらためて気づかせられます。

本活動ではいつものことながら山小屋の管理人さんらにたいへんお世話になりました。
また、ご参加者のみなさん、サポートいただいた見神理事、ほんとうにありがとうございました。