活動報告:8/11夜〜14「はじめての北アルプステント縦走」無事終了。

8/11(祝)山の日の夜発/14日(日)帰着、2家族4名・男ばっかりのご参加者(うち小5年生2名)とスタッフ2名で、北アルプスの燕岳から常念岳をテント泊で縦走する活動を実施、好天に恵まれて無事終了しました。

野外塾としてもはじめてのテント泊縦走となる山行でしたが、天候に恵まれたうえ、過去の野外塾の山歩きを幾度も経験している2家族であったことと、子どもたちも含めて全員が応分の共同装備を分けて背負い、6人が共通の目標をもったパーティー(チーム)となったことが今回の充実した山行につながりました。

新宿発の夜行バスで発ち、翌12日朝、南安タクシーが運行する中房温泉行きのバスに乗って入山。
ここで、まさかのハプニング。
ひとりのお父さんの靴が両足ともに加水分解。
動揺を隠しながら、常備している複数種のテープ類を総動員して固定。「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」と(自分を)励ましながら6時過ぎに出発。
毎日、これを繰り返して、なんとか3日の全行程を完歩していただきました。

それにしても、すごい人で、燕山荘併設のテント場に11時に着いたにもかかわらず、間一髪でテントが張れたくらい。
テント設営後、明るい燕岳へお散歩に行き、ゆったりと午後を過ごしました。

翌13日は楽しい稜線歩き。大天井岳を越えて常念小屋を目指します。
つねに右手に槍穂高連峰を眺めて、雄大な景色に包まれた一日を過ごしました。
午後になるとガスが出てきて、常念小屋に着いた頃は霧雨が少し降りましたが回復。

最終日14日は星降る未明3:30に出発して常念岳山頂を目指しました。
ひとりの子どもが高山病の症状が出たので、スタッフとお父さんに付き添ってもらってテントへと下りました。

ひと家族は私と夜明け前の常念岳山頂に到着。
この日の一番乗りでした。

荘厳な夜明けならではの景色の変化を見ながらテントに戻り、テントを撤収した後は慎重に一ノ沢を下って11時過ぎに無事、登山口に到着。
楽しい数日が終わりました。

それにしても、狭くてなにかと制約があるテント生活にも子どもたちは順応していて感心しました。
お父さんたちも、子どもたちを見守りながらも自分たちも精一杯のパフォーマンスを出すことにがんばっていました。
本当にお疲れさまでした。

北アルプスの縦走を終え、息子さんと松本市に立ち寄られたお父様からメールをいただきました。
色々大変お手数をお掛けしました。学びの多い旅でした。
松本は今、雨が降り始めました。小さな軒先で雨宿りをしているところです。
昨晩はライトアップされた松本城を前にして地元の盆踊りに参加してきました。
東京音頭もありましたが、木曽節、新潟、佐渡など、東京ではまずお目にかかれない拍子で、息子は大喜びで踊りました。
今朝は松本城天守閣に登り、松本の文化の高さや恵まれた水系の豊かな土地を堪能しているところです。ご紹介、ありがとうございました。
登山とともに良い思い出となりそうです。

山靴の(両足ともの加水分解件のハプニング)といい、何かに守られている感じがいたすのはお盆だからでしょうか。
四柱神社にお参りして東京に戻りたいと思います。
この度は本当お世話になりました。
北アルプスを歩き終え、父子でゆったりその土地の文化や行事にふれられることができた優しい時間でしたね。
お父さんと息子さんの二人旅と言うのはなかなかできそうでできないもの。
北アルプスの縦走も松本の街を歩いたこともいい思い出となってほしいですね。

この活動は、古い山友の木内君がいてこそ、できました。
ご参加者のみなさんと、木内君にこころから感謝申し上げます。
これからもみなさんのこころに一生残るような山行を計画し、ご提案してまいります。