雨の多摩川偵察




「多摩川環境調査隊」の下見で、青梅市柚木(ゆぎ)から羽村の堰までの約12kmくらいを2人艇で漕いで、さきほど事務所に戻ってきました。
そぼ降る雨の中、10時から漕ぎ出して3時間弱の行程でしたが、たいへん有意義でした。

この区間は従来はラフトで下ったところだったのですが、年を追うごとに川底が浅くなったりなど、自然条件が変わってきたため、今年はこの区間はラフトを使えないことになりました。
したがって、参加者がここを2人艇で下れるのか、または陸上を電車で移動せざるを得ないのか、を判断するための偵察をしてきたのです。

活動当日に使う候補の2種の2人艇に活動でリーダー、サブリーダーを担当してくれる明治大学カヌークラブの田中君と玉地君はじめ4人が乗って、また野外塾スタッフ1名が陸上サポートとなって、初心者の目線で偵察しました。

水上から流木が突き出ている場所やアンダーカットと呼ばれる危険な岩を持参した地図上に書き込み、白波立つ瀬をどのようなラインで越えるか、または艇をかついで陸上を巻くか、などを考え、漕艇終了後に、最終的にこの区間を初心者が艇でこなせるかどうかをまとめてきました。

結論としては、この区間を参加者のみなさんといっしょに艇で下ることにしました。
もちろん、天気や水量など、活動当日の状況によっては艇で下ることをやめるという判断はあり得ます。

なぜ、この区間を艇で下らせたいと考えて、この下見をしたのかというと…
「この区間の多摩川がとってもきれいだからです! → みんなに見てもらいたいんです!」
「この区間はスリルもあるんです! → みんなに川の楽しさを感じてほしいんです!」

写真上 人工物が見当たらない原始的な多摩川上流。こんな場所があるんですよ。
写真下 瀬で水がガバッと艇に入ったので、水抜き。