雨の沢歩き偵察「小坂志川中流・上流」

男2人の山の記念写真はこう撮る!
7/31は「はじめての沢歩き」の予定でしたが、前日とともに雨天で中止にしました。

30日の日中、いっしょにサポートしてくれる予定のO君から「もし明日も中止にするならば、雨の中どれくらい増水しているか、見に行きましょうよ」と提案され、「それはいい!」と二つ返事。

この日の偵察は、「はじめての沢歩き」で予定されているルートに加えて、その上部の小坂志川上流も加えることに。

案の定、朝からしっぽりと雨。
武蔵五日市駅で雨にぬれながらバスに乗り、結局、終日雨にぬれることとなりました。

小坂志川中流の水量は、先週晴れたときに視察していたときに比べてやや増えているものの、水圧は変わりなくおだやかで、水質もきれいに澄んだままでした。
雨のなかでも水量はOK!
その後、上流部を経て源頭部まで詰めてわかったことは、小坂志川は沢の源頭部が狭く、注ぎ込む支流も少ないので大雨でも急激な増水のおそれは少ないこと。
沢の周囲によい状態で残っている広葉樹の自然林とその腐葉土が、降った雨をスポンジのようにたっぷりと含んでくれるのも、おおきな効果があると思います。

「はじめての沢歩き」で歩くエリアを歩き終えてさらに上流部に入ると、趣を変えて魅力的な沢の姿があらわれます。

適度な滝あり、釜あり、ゴルジュ(狭隘部・きょうあいぶ)あり。
遠くの深い沢まで行かなくてはなかなか味わえない魅力を、ミニチュアサイズでしっかりと備えている楽しい沢でした。
水温もぜんぜん低くなく、雨中の遡行でも震え上がらずに山中の静けさを堪能する余裕がありました。
ここからは活動の範囲外。
上流にはこんなところも出てきます。楽しそうだが気が抜けません。

小さなゴルジュに突入。腰まで水中に沈めて通過。
狭くて深くて早いゴルジュは突っ張りで解決。大胆に。そして慎重に。
核心の6m滝。しっかりとルートを見極めてトライ。ゼッタイに落ちられない。
この偵察のルート。黄色はバス利用、ピンクは「はじめての沢歩き」活動地。
ブルーは小坂志川上流。いつか一緒に行きたいですね。
クリックで拡大します。
小坂志川上流は万一ケガをしても戻るか進むかしかなく、ゼッタイにケガをすることが許されない地域なので、この偵察を活かして活動を企画することができるかどうかわかりませんが、いつかこうしたところをみなさんにも体験してもらいたいなと思います。

JR五日市線から入山して、JR中央線に下りてくるので、山域の概念を把握するうえでもよい体験となりました。

David Lanz "Rain Dancer"