登りたい気持ち、応援します!

あっという間に、明日は大晦日。
最後の最後まで慌ただしいなか、まるでトイのなかを流される水のような気持ちです。

今年は3月の地震にはじまり、9月の台風で多くの方が被害に遭われましたが、そのなかにわたしたちの活動を応援したり、援助してくださった方々もいらっしゃいました。
この暮れにはどうされていらっしゃるだろうか、と思います。

いまできることは、自分のするべきことに注力し、来年が穏やかな、そして実り豊かな年になるようにと願うことです。

そんな私たちが子どもたちに楽しんでもらえる活動としての仕事納めは、DAVOS横浜店のクライミングウォールを使ったクライミング体験でした。
クリスマスイブまで、12月中に6回、合計約150人の方々と体験を分かち合いました。

はじめての方でも楽しんでいただけるよう「チャレンジ! クライミング」と名づけたこの体験活動を行っているうちに、だんだんとこの活動に「クライミング」という言葉がふさわしいのか、考えさせられました。
その理由は…

最年少のお子さんは2歳。
この層が、そうですね、約150人のうちの1割くらいいました。
そのうちのひとり、2歳半の女の子は6回の活動のうち、なんと3週末連続で遊びに来てくれました。

彼ら・彼女らはまだ十分にしゃべることもできないし、背中からはオムツの上端がはみ出しているくらいなのですが、通りがかりにクライミングウォールを発見すると、指差して立ち止まったり、親御さんのそでを引いたりして、登りたい意欲を周囲に伝えるのです。

こうしたようすをみていると、クライミングの「く」の字も書けないようなお子さんにとって、壁を登るというのは「本能」だとしか考えられなくなってきたからです。

この経験は、私にとってうれしい発見でした。
本能で登るみなさんは純粋。
そして、登らせてあげる親御さんにも感心しました。
わたしたちの役割は、というと、不注意で事故をおこさなくてすむように、ごくカンタンな説明をしてあげることと、登りたい気持ちをこころから応援することでした。

わたしたちは、つねにサポーターとしての立ち位置を重視しています。
主役はいつも参加者。
参加者がのびのびと活動し、「応用が効く」体験を積むことができるよう、来年もいっそう充実した活動をこころがけてまいります。

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