冷たい雨が降る夜に良寛さんを想う

良寛自画像に加工。
冷たい雨が降る夜です。
日本のあちこちでは、雪が降っていることでしょう。

しんしんと降る雪、そしてあっという間にずんずん積もっていく雪。
昔のひとは、そんななかで、ひっそりと身を縮めてしのいでいたことでしょう。
ボロいわが家もまた、終日暖房をつけていたにもかかわらず、今日はいちども15度以上にはなりませんでした。

良寛さんは新潟県・国上山の山中にある五合庵というちいさな庵で、20年ほど起居したそうです。
この時期は庵全体がすっぽりと雪に閉ざされていたはず。

うづみ火に足さしくべて臥(ふ)せれどもこよひの寒さ腹にとほりぬ
飯乞ふと里にも出でずなりにけりきのふもけふも雪の降れゝば
こんな山中の生活は、身にしみいるようですね。

そんな窮乏生活を毎年繰り返しながら、待ちに待った春がやってくると良寛さんはこんな句を詠んでいます。

草の庵(いほ)に足さしのべて小山田の山田のかはづ聞くがたのしさ

いま生きていることを楽しむ、この気持ちこそが良寛さんの真骨頂!

明日は「はじめてのクライミング&スラックライン」という活動が控えています。
お子さんたちに、生きている楽しさを伝えることができますように。