雨の瑞牆ボルダーで考えたこと。


瑞牆ボルダーは、日本百名山のひとつ、瑞牆山のふもとにあります。
庭にほしくなるような(笑)チャーミングな岩と、アラジンクライミングの小川さん。
この岩をどうやって登ろうかと考えるふたりと、この岩の下でたき火をしたいと考える私。
瑞牆山、金峰山あたりはこの時期シャクナゲが見事です。
今日は、NPO法人アラジンクライミングの小川さんに誘われて、早朝から山梨県の瑞牆(みずがき)ボルダーに出かけてきました。

ボルダーというのは、ボルダリングという岩登りを楽しめるエリアのことをいいます。
ボルダリングというのは、ロープを着けずに登るとてもシンプルなクライミングの方法です。

新緑のなかに、花崗岩のモニュメンタリーな岩巌(いわいわ)が点在する瑞牆ボルダーは、とてもすてきなところでした。
自分がいままで知らなかったすてきなところに連れて行ってもらえるというのは、ほんとに勉強になります。

あいにく、 着いた早々から雨が降り出して帰るまでずっと雨だったので、精力的にボルダリングをすることができなかった反面、自分としてはけっこうヒントがある日でした。

クロックスという履きやすいサンダルを履いていったんですが、こいつがけっこう雨のなかでも滑らず、そしてソフトな履き心地で大活躍。
「北アルプスの稜線をクロックスで縦走することができるんじゃないかな?」なんて考えました。

また、自分が今日登ったのは、ボルダリングの難易度でいうと「超やさしい」課題だったのですが、上部は苔に覆われていたのでぬれているとコワかった。
 この「超やさしい」といわれている課題でさえ、クライミングという用途で進化し続けているクライミングシューズの恩恵にあずかっているので、こういうところにはじめて来るひとが普段ばきで楽しめるとしたら、どんなところ・方法があるのかな、と考えたりもしました。

それから、このエリアはハングといって岩が大きくおおいかぶさる課題が多いところでした。
その昔は、こういうところを「岩屋」といって、クライミングの対象にするなんて考えもせず、雨避けにしたり山中の宿泊場所にしたりしたものです。
そぼ降る雨のなか、乾いた岩屋の下にいると、「ああ、こんなところでたき火してみたいな」なんて思いました。
点在するいくつもの岩屋の下で、2〜3人で一夜を明かす体験をするのも原体験になるだろうな、なんてことも考えました。

自然とひとは、いろんなおつき合いのしかたをできる可能性がありますね。

今日、行ったところはこんなところ。
自分はこんなことできません。

でも、小さなお子さんからオトナの方まで「壁があったらなんだか登りたくなっちゃう」ひとたちが楽しくクライミングデビューできるようにと、いつも頭をフル回転させています。それだけは、こうした上級クライマーのひとたちに負けません。

クライミングデビューしてみたいひとはぜひ遊びにいらしてくださいね。
6月17日(日) 初夏の「クライミング&スラックライン体験会」(横浜市鶴見区)