いまなおスタンダードなキャラバンシューズ。

なつかしい!
このまんま、ナイロン地をべつの色にしたら売れそう。
これ、よかったです。復刻デザイン・ハイテク素材。
小学生だった頃、親父が「ホタカに行く」ことになって、キャラバンシューズを買ってきました。ブルーのつやつやしたナイロン地が高級感あって、コドモゴコロに「いーなー」と思ったもんです。
その前年、家族旅行で上高地に行っていたので、親父はそのときに見た穂高にあこがれたのでしょう。
ときどき遊びにきてくれた会社の後輩らとともに勇んで出発していきました。
岳沢の下りがたいへんだったみたいで、家に帰ってきて「こうやって降りたんだよ」と手でからだを浮き上がらせながら説明してくれました。
それが私とキャラバンシューズの出会いです。

その後、高校で山岳部にはいって革登山靴を履くようになりましたが、一発屋の親父はそのあとにほとんど山に行かなかったからキャラバンシューズはきれいなままでした。
自分が履いてみたらいつのまにか親父の足のサイズに自分の足も追いつき、登山靴に較べて軽快なキャラバンシューズをたまに履きました。いまでも実家にあるかもなあ。

そんな思い出のブルーのキャラバンシューズもいつのまにか市場から退場してしまいましたが、昨日、打ち合わせでお伺いした製造元のキャラバン社で、ひさしぶりに現物と対面しました。やっぱり「スタンダード」でいいですね! そういえば、一時はちびちゃんたちが山でちーっこいキャラバンシューズを履いているのを見かけた時代もあったなあ。

ナイロン地のキャラバンシューズの前にキャンバス地の前モデルがあったようで、それをいまの技術と素材で復刻したキャラバンシューズがあることを知りました。

これ、よかったです。キャンバス地にみえても実際はナイロンを織り込んだ布地で、ゴアテックスのライナーを貼ってあります。
また、ソールはコバ出しで縫い付けてあります。いまはほとんど見なくなりました。軽アイゼン装着とソール張り替え可能で17850円。
くるぶしの保護に貼ってあるラバーパッドには、キャラバン社の旧社名「山晴社」の名前も。
ひいき目でなく、ちょっとご紹介したくなった一品でした。

キャラバンシューズについてはこんなサイトを発見。勉強になりました。
http://www.nttcom.co.jp/comzine/no052/long_seller/index.html