準備からお片づけまで「本気のお餅つき会」無事終了。

この男の子のいままででいちばん真剣な顔を見ました。
渾身のちからで杵を振り下ろした瞬間。
傾斜地から親子で薪を搬出。
小川を越える小さな橋を渡るところが要注意。
お餅つきには大量の湯が必要だと知っていましたか?
ドラム缶風呂の要領でお湯を沸かし続けます。 
年中さんとお母さんの鏡餅作り。
ここにもじつは小さなコツがあるのです。
なんでもやってみないとわからないものですね。 
ま、はじめはこうなりますよ。 
終了後は臼と杵をはじめ、すべてのものをお湯できれいに洗います。
少しでも餅が残っていると、こうした道具が劣化する原因になります。
この臼は100年以上経つケヤキの臼。
よくぞ小さなお子さんたちにも使わせていただきました。
おかたづけ。臼を干すために移動します。
重量物の移動方法もやってみないとわからないものです。
12/28(日)、21名様(うち10名が年中さんから小4までのお子さん)のご参加者と地球野外塾スタッフ2名、体験民宿東沢さんのご夫妻2名様とお子さん3名あわせて28名で「本気のお餅つき会」が無事終了しました。

この日も絶好の好天に恵まれましたが、集合時の気温は氷点下5℃という冷え込み。
やや谷間にある現地は11時までは日が射さないので、たき火にあたりながら開始しました。

前日までのセッティングは、スタート時点に必要な薪の搬入、うすやきねの準備、お湯を沸かすためのドラム缶やストーブのセット、そして餅米を水に浸けておくところまで。

活動当日に参加者ご自身が行った工程は
薪を集める
湯を絶え間なく沸かす
暖をとるためのたき火を絶やさず焚く
餅米をふかす
餅米をつく
鏡餅を作る
お昼にお餅を食べるための具材を準備する
もう一度餅をついてお昼用のお餅を作る
片づけて活動地を元どおりの更地にする

と多いものでしたが、みなさんのモチベーションが高かったおかげで順調に進行し、ちょうど山の端に日が沈んでこれから冷えようとする時間(といっても3時半ですが)に解散することができました。

お餅つきにどんなイメージをもっていらっしゃるか、は人それぞれだと思います。
田舎がある方は、お餅つきのはじめから終わりまでの段取りを経験したことがある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、おそらくお餅つきというと、餅をつくところだけサッと体験して、あとは振る舞われたつきたてのお餅をほおばるというイメージが強いのではないでしょうか。

いま、私たちの身近な食品でさえ、どうやって作られているかわからなくなろうとしている食品がじつに多くなりました。
たとえば、ご飯。
炊飯器がないと作れないと思っているお子さんも実際に多いのです。
お餅もそのひとつで、つくのはわかるけれど、その前後が欠落しようとしています。
ふだんの生活はそれでもいいのですが、わからなくなっている部分をわかるようにしたいな、と願ってこの活動を企画しました。
はじめに鏡餅を作って、それから自分が食べる分のお餅を作る、というのも「神様優先」の考え方に由来します。そして鏡餅となるお餅を作る前には、臼を酒と塩で浄めてから作業に入りました。

こうして、ごく身近な食品について昔ながらの工程を知ることは、将来に日本の内外で活躍するであろう子どもたちにとっても、また彼らを育てる親御さんにとっても、きっといつかお役に立つことでしょう。

後日お留守番だったお母様からメールをいただきました。

主人と娘と息子がお餅つきをして作った立派な鏡餅をお土産に、得意げに帰宅してきました。
子供達の顔を見ると、とても充実した一日を過ごしてきたのだなぁと思いました。

自分たちで最初から作ったお餅は特別ですね!
お餅に心が込められていて中からいい気を放っているような感じがします。
自分たちでついた鏡餅を飾るのは、恥ずかしながら、生まれて初めてです。
来年は、家族全員で前向きな力に溢れた年になりそうです!

本活動で2014年内の地球野外塾の活動はすべて無事故で終了しました。
来年もまた日本らしい景色や風物をとおしてご参加者のみなさんの実力アップと日常生活のヒントとなり得る自然体験活動を鋭意実施してまいります。

ご参加者の皆様、惜しみなくサポートしてくださった体験民宿東沢のみなさま、本当にありがとうございました。