「悩んだときこそ山」の長瀞アルプスハイク無事終了。

3/5は、ほんとは武甲山に登る予定でしたが、唯一のお申し込みご家族の体調があまり思わしくなく、中止しました。
よくご参加いただけ、活動のヒントもいただいているご家族です。
武甲山がしんどいなら気軽に自然林のなかを歩ける宝登山はどうかな、と思ってご提案したらとても喜んでくださって、この日は武甲山の代わりにのんびりと春の長瀞アルプスをごいっしょしてきました。
当日は天気に恵まれ、また里や山には梅の花の香りがこぼれ、このご家族4名様と地球野外塾スタッフ2名あわせて6名で無事終了しました。

小5になる娘さん、小3になる息子さんもおなじみで、会えば自然に私たちのほおが緩むようなふたり。
そんな娘さんに学校での悩みがあり、親子で話していてもなかなか釈然と腑に落ちなかったそうなのですが、当日、歩きながら私たちに話してすっきりできたとのこと。
歩いている途中から、いつもの屈託がない笑顔を見ることができました。
私たちがとくだん何をしたわけでもありません。
煮詰まった考えに第三者のなにげない助言が奏功することはよくあることです。

悩みや苦しみの吐露というのは、ときにはほろりと思いがけずほほをつたう涙に似ているときがあります。
自然の中では、都会のコーヒーショップや教室の一角に較べて、そうした気持ちが唇からこぼれやすいし、そうしたサインを汲み取っただれかが、こだわりがない気持ちで共感してくれたり、寄り添ってくれやすい。
それはきっと、だれもが等しく「大きな恩恵を受けて生きている」と実感できるからなのではないでしょうか。

長瀞アルプスは伸びやかな自然林を歩くうちに、賑々しい宝登山にたどり着くというメリハリあるすばらしい地。
そんな豊かな自然のなかで春の陽光を浴びながら「自分もああして悩んだことがあったなあ」と思いましたし、山っていう場所は、日々のさまざまなことを落ち着いて反芻するのにふさわしい場所だなあ、と改めて思いました。

悩んだとき、深みにはまる前に「いつもとは違う人に相談してみる」「とりあえず自然のなかに飛び出してみる」というのはちょっとしたサバイバルテクニックかもしれませんね。

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