たき火は人類を救う。「イチから作るたき火料理」無事終了。

ヒトが、陸上の多くの哺乳類と違って体毛が少ないワケは諸説ありますが、体毛を失った私たち、寒さには弱くて条件次第では15度くらいで凍死する恐れも。
そんな私たちのご先祖様は、火を用いはじめました。
現代でもガスや電気がとまれば、寒さをしのぎ、調理に用いる火は不可欠。
緊急時にたき火をおこして活用する… かんたんなようですが、あらかじめ試行錯誤してポイントを体得しておかないとピンチになりかねません。

というわけで、私たちはたき火の意義を伝えて活用する活動を続けてます。
12/15(日)、生活クラブ東京さんとの共催で、5家族12名のご参加者(うち5名が小学生男子)と1名のスタッフあわせて13名で「イチから作るたき火料理」を実施し、無事終了しました。

たき火で欠かせない燃える材料・薪(たきぎ)取り。
自然の中には落枝や枯葉がたくさんありますが「これはよく燃える」と知っておくと、薪と焚きつけを入手しやすい。
これを知らないと宝の山の上を右往左往しながら「薪が見つからない…」と焦ることになるかも。笑い話みたいだけどホントにあった話です。

採ってきた薪は太さごとに3つに分類。
細くてすぐ燃えやすい薪から太くてなかなか燃えにくい薪へと、順番に火にくべやすくするため。
慣れれば採りながら仕分けできますが、練習しておかないとできない…

薪が揃ったらたき火開始。
特別に直火を認めていただいてるので、たき火台などは使わず、いざという時と同じ条件で。
新聞紙の片側くらいの面積の上でたくコンパクトな火が効率いいし、延焼の予防にもなります。
延焼は、横方向だけではなく頭上の枝などへの燃え移りも注意します。
この日は現地の端材を使って5分で組めるトライポッドも使いました。
「トライポッドを使ってみるのが夢だった!」
というお母さんがいて、喜んでくださいました(笑)
鎖とS字フックがあれば火の状態に合わせて鍋をかけられるから便利。
煮る:豆の煮込み
焼く:チキングリル
炊く:パエリア
炒める:スクランブルエッグ
熾火を使う:焼きリンゴなど
火勢に応じた5つの調理をとおしてコツを体感していただけたと思います。

作業していると背後で
「きゃー、楽しー!」
という声。
手を離せないままでしたがうれしく聞きました。

たき火は少し苦労すると、うれしさ倍増。
それに…
冬の空き地もたき火があれば家族や仲間が集う場に早変わり。
たき火のそんな魅力が私たちを惹きこみます。

最後は原状回復。
たき火のあと始末には人格とテクの有無が現れますから誠実に。
「直火の原状回復は灰が散ってたいへん…」
ある工夫で、パパっと手早く美しく済みます。

終了後に、ご参加いただいたお母様からいただいたご感想です。
焚き火のイロハからパエリアやトライポットを使った調理まで、たき火の幅広い楽しみ方に触れさせていただき、とても勉強になりました。
息子は、たき火を大きくするヒントがつかめたように思います(中略)。
子どもも大人もワクワクと胸躍る時間をありがとうございました!
小4の息子さん、過去に「火はついたのに燃やし続けられなかった」失敗があったそうで、たき火を燃やし続ける目標をもって参加してくれました。
参加にあたって目標を共有してくれるのは大歓迎。目標達成に焦点をあてたサポートができます。

やけどもなく、好天に恵まれたよい年末の1日でした。
来年もまたたき火をしましょうね。
2020年1月19日は、同じ場所で「まき割り」からたき火へつなげます。
新春の空に、パカーンと薪が割れる音を縁起よく響かせてくださいね♪

活きた知恵は重量0g。
アウトドアでもっとも軽く、もっとも役立つあなたのパートナーになります。

ご参加いただいたみなさん、サポートいただいた生活クラブ東京のみなさん、本当にありがとうございました。

当日のようすをチラ見 → こちら