試行錯誤で伸びる子どもたち。「本気のお餅つき会」無事終了。

12/28(土)、12名(小3君1名、小5男女6名含む)のご参加者と、4名のサポーターあわせて16名で、重い臼(うす)の準備から後片づけまでを一貫して行う「年迎え・本気のお餅つき会」を実施して無事終了しました。

当日は絶好の晴天。
足元が悪いと重量物や熱いものの運搬は本当にあぶなくなりますからよかったよかった。


まずは100年以上経つケヤキ材の大臼を転がし出してきて、よく洗います。
餅つきは豪快だけど、下準備をていねいにすればお餅が衛生的に仕上がります。
次に、臼をお清めしてから…

蒸したもち米を入れ、杵(きね)でよくこねます。
ふたりでやるときは杵に力を込めてもち米を押しながら、押す方向に少しずつ歩み進んでいくとすりつぶすように効率よくこねられます。

もち米がぼたもちの中身くらいにすりつぶせたら、ここから一気呵成の「つき」。

1回めのお餅をつきあがったら、まず鏡餅をこしらえました。
この頃(11時前)、ようやく東の稜線上から太陽があがってきました。
山間部に射し込む太陽は暖かくて貴重です。

2回めは自分たちがお昼に食べるお餅をつきます。

2回めのもち米が蒸しあがる合間に、お餅と供する具材の下準備。
お友だちどうしで参加してくださった小5女子らは大根おろし用に、といきなりかつらむきをはじめて
「すごいな!」
と感心しました。
手つきもいいです。
自分は、野菜の皮はあまりむかないタチだから、なおさら。

「餅つきは、こねが8割、つき2割」
といわれ、じゅうぶんこねておくのがなめらかなお餅作りにたいせつ。
1回めの「こね」でコンビを組んでいた小5女子2人組、前回より腰が低くなって力が効率よく込められてます。
慣れないことでも、最適な動きを身につけるためには、不得手感を払って何度も繰り返しやってみるのがいちばんですね。

この二人は親子。
親子で餅つきって、自分も小さな頃にやってみたかったな…

しっかり食べておなかいっぱいになったら、あとは片づけ。
準備でもこの動きをしてるから手際がよくなり、見ていても安心できました。

この日に体験していただいた伝統的な餅つきは「体がこわばる寒中に、重い杵(きね)や臼(うす)を使って、熱々の食材を扱う」ため、ケガや火傷に留意すべき労働です。
気をつけることがたくさんあるからこそ、このお餅つきを実施する意味がありました。

くわえて労働には体の使い方のコツ、効率を高めるコツなど「コツ」があります。
これらのコツは日常で体得できにくくなってしまったので、それを補う進行を工夫しました。 

この日、重量物や熱いものに注意し、コツを獲得しながら、子供たちだけでもケガなくお餅をつきあげられました。

20世紀の自然体験活動の多くは、参加者に危険の所在と対処の方法を伝えないまま、主催者が「なにごともないように一番おいしいところだけ体験させた」きらいがありました。
これからの自然体験は、将来に参加者が自分の判断で行動できるよう、危険の所在を共有し、対処法を伝えることが大切だと信じてます。
そうすれば、参加者が今度はサポーターなしで自然の中に出かけられますし、子供は成長後に自分の子を自然のなかに連れて行くことができます。

いっぽう、ご参加いただいたみなさんも、尻込みしないでなんでもどんどんやってみてください。
反復する中で得られることは多いです。
どんなに失敗したって、私たちがバカにすることは決してありません。
それどころか何度もチャレンジする意気込みを尊いと思います。
なぜなら活動を通じて私たちはひとつのチームであり、私たちはチームメイトの成長がうれしいからです。

2020年も地球野外塾は
自然体験は必要な情報を共有しながら活きた知恵を身につける絶好の機会
だと考えて活動を続けます。引き続きよろしくお願い致します。

災害が多くて自然の中の危険も増大した2019年でしたが、「活動を中止する」という危険回避も含めて、この日で全活動を無事故で終了しました。

ご参加いただいたみなさん、サポートいただいたSさん、自然郷東沢の赤岩ご夫妻、本当にありがとうございました。