2009年9月9日水曜日

奥多摩クライミングキャンプ・スタッフ研修


昨日は奥多摩クライミングキャンプで役立つよう、奥多摩の岩場でスタッフ研修をしてきました。
場所は、JR青梅線・鳩の巣駅から歩いて30分くらいのところにある越沢バットレス。

駅からは多摩川を越えて、五日市との境になる尾根下の沢沿いにいくと、突然じゃじゃ〜んという感じで目の前に壁が広がります。

指導してくれたのはアラジンクライミングの小川さん。小川さんはいつも「だいじょうぶですよ、ガバ(がっちりつかまることができて安心できる手の置き場所)の連続ですよ」といいますが、そんなの信じません。だって、見上げればわかりますよ。
いっしょに行ったI君からは事前に「越沢バットレスって5級(岩場の難度のひとつの評価であるRCCグレードでいちばん簡単な1級からいちばん難しい6級まである)以上みたいです」とメールがはいっていましたが、それもまた無視、無視。
固定観念がついちゃいますからね。

さっそく1ピッチ目にとりつきましたが、き、厳しい。
ビレー点(登っているひとが万一落ちてもだいじょうぶなように操作する場所)まで上がって、先行していたI君に「きつくなかった?」と聞いたところ、「そうですね」とあいまいな表情であいまいな返事。
私が拙いのかな、と思いながらも、15時過ぎまで汗まみれ(1/3は間違いなく冷や汗)になりながら3ルート、合計8ピッチ(ピッチとは登り始めて終了するまでのひとつの行動単位。ロープの長さのほか、ビレーをとるのにふさわしい地形があるなど、いろんな要因を勘案して決まっています。ピッチをつなげれば長い距離を登ることができます。)相当を登りました。なかには滑り台と愛称(?)がついている場もあって、まさにロープなしでそこで滑れば60m下の基部まで数秒で到着できるところでした。

今日の講習で学んだことは、ピッチ間の各操作をすばやく行うこと。それから60mロープの使用によって従来のピッチにとらわれることなく、ロープの長さを活かしてピッチをつなげ、すばやく行動すること。
とくに2回行った60mロープをほとんどフルに使っての2ピッチ分の懸垂下降は、その状況を生理的に受け入れるのに苦労しました。なにせ18階ビルの屋上から地上まで休むことなく一発で懸垂下降するのと同じですからね。

これはあくまでスタッフ研修なので、奥多摩クライミングキャンプでは参加者はこんなことはしません。
川井キャンプ場と御嶽で、チャレンジしながらもクライミングを楽しめるように計画しています。

でも、スタッフはこうした研修をすることで、参加者の安全を守る裏方を務めることができます。

余談ですが、I君が帰りの車中で「1ピッチめを登ったあと、来なければよかったと思いましたよ」だって。彼も1ピッチめが相当に厳しくて私の質問にあいまいに答えていたんですね。
それをきいて小川さんが「1ピッチめはしょっぱい(厳しい)ですよね。でもそんなのいっても始まらないじゃないですかぁ。どっちにしろ登るんですから」だと。

Paul Simon "Slip Slidin' Away"