2010年5月11日火曜日

川はコワいか、楽しいか?

古座川で作った川エビうどん。多摩川でも夢ではありませんよ!

今週末に予定している多摩川に関係する2活動。ちょっと明暗を分けました。
5/15に予定していた「奥多摩・チャレンジ!カヌー体験」は小河内ダムの放水が多くて延期にしました。
5/16の「羽田沖・漁船に乗って行く潮干狩」は予定どおり進行中。
しかし、この活動は参加者の出入りが激しく、主催者の心中は複雑なところ。
ま、深く考えずに、活動のクオリティアップにのみ全神経を集中させることがメンタルバランスとしてとくにたいせつですネ。

前置きが長くなりましたが、今日は「羽田沖・漁船に乗って行く潮干狩」の最終打ち合せで、当日、活動をサポートしていただける羽田ご在住の田村保さんのお宅にお邪魔してきました。
10:20に到着して、おいとましたのが14時過ぎ。
田村さんのお宅に寄らせていただくと、つい長くなります。
(また、毎回のように多摩川や東京湾で採れたものを昼食として振る舞っていただき、恐縮します。今日はちなみにシオフキ貝の深川丼でした。おいしかった。)

今日のトピックは、多摩川に天然ウナギが戻ってきているというお話。
昨日も、とったウナギを田村さん宅に見せにいらっしゃった方がいたとのことです。
「こんなだったよ」と親指と人差し指で○を作って、まるまる肥えたウナギの様を教えてくださいました。

2年前の夏、和歌山県古座川でのキャンプで、地元の漁師・東さんがキャンプに参加した子どもたちとともに夕方仕掛けたワナへ、翌朝に見事なウナギが入っていました。
田村さんのお話をうかがってこのことを思い出し、こころのなかから喜びが湧き上がりました。

田村さんは戦後、当時のご本業であった海苔漁の合間に5年くらいウナギの仲買を商ったそうで、その頃に多摩川を遡上してくる天然ウナギは緑色がかっていて、それはきれいだったと。
数日きれいな生け簀に放っておくと、食べたものを吐いて身がシャンとするのですーっと刃が通ったそうな。
ごくっと生唾がでました。
お祭のときには、仲買なのに地元の方々に直接ウナギを注文され、好意でさばいてひと仕事終えるとすっかり夜になってまさに「あとの祭り」。静かな境内でひとりがっかりしたという話。

そんな話をおききしていると、もちろん見たこともない当時の多摩川の様子までが想像でき、宵闇に人家の灯りをとぼとぼと水面に映した多摩川で、川魚がポチャっと跳ねる音が聞こえてくるようです。
そして、こうして田村さんのお話をきくことができて、ほんとうにラッキーだなあ、とも思えるのです。

数年前、二子玉川そばの河原で小さな女の子が流され、残念なことに命を落としてしまいました。
この例だけではなく、確か去年にも高校生が溺れて亡くなったと覚えています。
こうした不幸な例があったとしても、川をコワがって近づかなくなってしまっては、ひとと川との長いおつきあいが絶えてしまうと危惧しています。

川をみくびってはいけない。
しかし、川が微笑んでくれることも確かにあるのだということをしっかりと感じ、また、そのことを伝えていきたい。おとなが「川はコワいよ」とだけ伝えるのは、川の一側面にしか触れないことになります。
田村さんは今日、おっしゃっていました。「この年になるまで、多摩川で遊ばせてもらった」と。

週末の活動を目前に、多摩川にいっそう親しみを感じたいちにちでした。

Brian Eno "By this river"