2012年7月11日水曜日

奥多摩備忘録 その1 御岳神社前・宝亭本店

御岳神社のすぐ下に点在する宿坊や商店そして人家は、さながら山上集落のようで独特の趣があるところです。

そのなかで、先日の七夕トレッキングの際に、いまどき珍しいお店を発見しました。

当日の天気は雨、そしてちょうどお昼時ということもあって、どこかでザックを置いて飲食できるところがないかな、と思っていたら、なんと一軒のお店の前に「お弁当ご持参の方もお気軽にご利用ください」という立て看板が。

「渡りに舟」というのは、まさにこのことで、やさしく招き入れられながら利用させていただきました。

全員がお茶と自家製のきゃらぶきを振る舞っていただき、お茶のおかわりなどをさせていただいたあとで、出発に際して「休憩料はおいくらですか?」ときいたところ、「ああ、無料ですよ」と。

このおかあさん、御歳86歳。
60数年前にここに嫁にきたときには、ケーブルカーがなかったので、いちにち2回、御岳駅まで下りて20キロの荷物を担いで戻ってきたとか。

ちなみにこの山上集落から御岳駅までは標高差400m超、距離にしたら片道でゆうに8kmくらいはあるんじゃないかな。

そんなことがあったから、いまは健康でいられる、とおっしゃっていました。

旅の愉しみのひとつに、まちがいなく「ひととの出会い」があります。
雨の日はひとが少なくて、このおかあさんとゆっくり話ができそうです。

MTB、トレッキング、ボルダリングなど御岳を訪ねたくなる「理由」はたくさんありますが、またひとつ御岳を訪ねたくなる「理由」が増えて、楽しみが増えました。