2014年10月28日火曜日

「はじめての岩場対策ハイキング」無事終了。

スリングで作った簡易ハーネスと8の字結び・カラビナでシンプルな補助。
もっともシンプルなお助け紐方式。
体重が軽い場合、ザックを利用したこんな簡易な下降補助もありかと。
沢歩きではライフジャケットの肩ひもを利用したこの方法をよく使いました。
高麗駅前で帰りの電車を待ちながらお母さんの補助ロープで遊ぶ。
こうしてロープに触りながら「ああ、楽しかった」とつぶやいてました。
うれしいですね。
おととい10/26(日)、年中さんと小3のお子さんとそれぞれのお母様あわせて4名のご参加者と2名のスタッフあわせて6名で、奥武蔵の日和田山で「はじめての岩場対策ハイキング」を実施し、無事終了しました。

本活動の目的は、ご家族で登山道を歩いているときに現れた岩場で、できる限りの安全策を講じる体験をしていただくことでした。

使った道具は
・テープスリング 60cmと120cm
・カラビナ 安全環つきと安全環なし
・補助ロープ 切り売りで求めた8mm径の12m
です。
コンパクト・軽量・安価に揃えることができて、親御さんがイザというとき用に携行したいと思えるような構成にしました。

テープスリングは、お子さんが岩場で手詰まったときに手がかりとして使う通称「お助け紐」としての利用のほか、簡易ハーネスの作り方、連結して長いスリングにする方法、ひばり結びを利用したアンカー作りの方法、ロープとの摩擦を利用して制動するクレイムハイスト(ヘッドオン)の作り方をお伝えしました。

カラビナはスリングと補助ロープを連結する道具としてのみ使いました。
カラビナを利用した半マスト結びなども便利ですが、生半可に覚えるとかえってあぶないためです。

補助ロープを使った結びは8の字結びとインクノットのみにしました。

目的は「岩場の安全な通過」なので、スポーツクライミングと違い、なんでもありです。
自分を確保しているロープを握ってあがるのもOK。
お子さんが苦戦したときはお母さんがロープで引き上げるのもOK。

意外なことだと感心したのは、子どもたちが何度も何度も岩場の登り下りを楽しんで、同じ岩場でも次第に歯ごたえがある登り下りのルートを自分で見つけて課題にしていたことです。

本活動を実施して改めて思ったのは、自分でも運を天に任せたことがよくあるな、ということでした。
ヨーロッパではヴィア・フェラータのような登山のしかたもあって、専門の用具もあり、自分の安全確保や同伴者の安全確保についておそらく日本とは違う考え方が定着しているのではないかと思えます。

日本では遭難があったりすると、いまはネットなどでぼろくそに叩かれることがあります。
そのなかに「力量がないなら山に行くな」という意見も多く見られますけれど、力量をつけるためにこそ安全確保をしながらチャレンジをする機会が必要なのです。
ところが、肝腎の安全確保について「ライト&ファスト(簡便で手早い)」な方法についての記述は、意外なくらいにほとんど見当たりません。
スポーツクライミングではすでに安全確保がかなり体系的になっていて、ネット上でも書籍でも情報を入手できますが、特殊な道具やそれなりの経験がないとわかりにくいのが実情です。
一般登山において、今後さらに高齢者が増えていき、また子どもたちのような新規の自然愛好者を増やすためにも合理的な安全確保の方法がもっと知られてよいと思います。
「シンプルな道具で、すばやく、それなりの安全確保をする」ためのアイディアを出し合えるような機運が高まりますように、と願っています。
写真を見ると子どもたちってカッコイイですねぇぇ。
「そこに山があるから」登るのが分かる気がします。
息子の場合、岩壁ですけど。

ロープワークは、素早くできるよう身につけたいなぁと思いました。
あの岩場好きくんが、ウェブアルバムを見て「また行こう。今度はパパも連れて行こう」と。

自分たちだけでロープを使って安全に岩場を登れるようになるには遠い気もしますが、あの男坂だったらロープ無しでも息子も行けそうなので、また行ってみようと思います。

ご参加者の皆様、ほんとうにありがとうございました。
次回は鎖場の安全な通過を体験していただきたいと考えています。