2016年2月21日日曜日

2/14 「江戸前海苔作り体験」無事終了。

2/14(日)、大田区の穴守稲荷神社で「江戸前海苔作り体験」を実施。
昭和37年(1962年)まで羽田で海苔漁の網元として操業していた田村保さんと、その片腕として活躍されていた栗原繁正さんに、当時のままの方法と道具で海苔作りを教わる活動でした。
集合時は雨脚が立つような本降り。
急発達した低気圧で大荒れとなったなか、お集りいただいた30名の親子さん(うち1歳半から4年生までのお子さん12名)とスタッフ4名、ボランティアサポーターさん2名あわせて36名で予定通りに無事終了しました。


悪条件下での活動は、まず参加者に安心していただくことが大切。
穴守稲荷神社様のご協力もあってご来場いただいたみなさんを円滑にお受け入れできました。
寒冷前線が通過する10時くらいまでは室内で作業し、その後、雨脚が弱まるのを見計らって半屋内/半野外の環境で水仕事を伴う作業をするという悪天対応作戦が奏功し、安全に効率よく作業を進めることができました。
吹きすさぶ雨風もなんのその、安心できる屋内で、まずは長く伸びた採れたままの生海苔を、細かく刻む作業です。

未就学児さんたちも大切な働き手。
どの子も同じように調理を楽しみにしていますから、どんどん手伝ってもらいます。
お昼に作る手巻き寿司用の具材も切り終える頃には、ちょうど雨風も静まりはじめたので、片づけを済ませていったん外に出て……


半屋内の施設を活用して海苔作りのハイライトといえる海苔つけを行ないました。
私たちが口にする乾海苔は、海苔漁師さんが通年かけてよい海苔を育て、その海苔を刻んで水に溶き、21cm×19cm角の枠内に流し込んだのちに乾かして作ります。
現在は「刻む、枠内に流し込む、乾かす」工程はすべて機械による全自動ですが、本活動では昔ながらにそれらすべてが人力です。
そのうち、とくに判(ばん)と呼ぶ枠内へ、重箱と呼ぶ枡にすくいとった海苔を一気に流し込む「海苔つけ」は、息を止めて集中するような重要な工程です。
作業する人たちは屋内で、順番待ちする人たちは軒下で傘を差して、親子それぞれに応援し合ってこの作業に取り組んでいました。
なかなかできない体験を、海苔作りの経験者の方から教えて頂くことができ、よかったです。
いただいた海苔巻きがとってもおいしかったです。

11時にこの作業が終了したのち、もう一度屋内に入り、早起き・腹ぺこのみなさんとごいっしょに早めの昼ご飯です。
田村さんに海苔巻のやり方を教わった後は、それぞれお好きな具材で海苔巻作り。
今回ははじめて「おにぎらず」もやってみました。


「おにぎらず」は巷で大人気ですが、この日のご参加者で意外にもご自宅で作ったことがある方はゼロ!
実際にご自身で作ってみた「おにぎらず」のおいしさと手軽さに、みなさんに驚いていらっしゃいました。
「おにぎらず」にルールはありません。
なぜか揚げ物をはじめとした洋風具材ともよく合うので、ぜひやってみてくださいね。

海苔を卓上コンロであぶって香りを高めるのも、子どもたちに大人気でした。
海苔を火であぶると、黒い色から緑色になるのがふしぎに思えたようです。
そのあと、よく香りを楽しんでいました。

天気がよければ9時くらいから外気で乾燥し始める海苔作り。
そうでなければ、その日のうちに海苔が仕上がりません。
この日は残念ながら日照が不足して、とても乾燥しきることができなかったので、昼食後の「海苔はがし」の作業を省いて終了しました。
帰る頃にはすっきりとした青空が広がっていて、うらめしかったです。
あと2時間くらい早く太陽が出ていたら海苔を乾かしきることができたので残念。

翌日、当時の悪天対処法だったのと同じように、ストーブで乾ききらなかった海苔を乾かして簀からはがしたのちに、みなさんに発送しました。
「こうした機会はめったにない」と、一組の親子さんがお手伝いにきてくださいました。
ありがとうございました。
悪天のせいで、活動当日をはさんで都合3日も手がかかりましたが、自然相手の仕事はこうした手間ひまがかかることもあります。
そうした自然相手の仕事が、海苔作りだけではなく、今日も日本全国でていねいに行なわれていることに想いを馳せていただければ本望です。
帰りにいただきた生海苔を昨晩、三杯酢で、今朝おみそ汁で海苔をいただきました。美味しいぃぃ。
本当においしいですね!
生のりパスタやトーストもいけますよ。
色々と小さいうちに経験させたいことも多く様々なイベントなどに参加していましたが、母子に対する体験の割引き制度は初めてでした。
母子家庭に対してとても親身になっていただいていることに本当に感謝しています。

ご参加者のみなさま、サポートしてくださった田村さんのお孫さん・田村美波さんとSさん、田村さんと栗原さん、ありがとうございました。